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金雲龍議員、息子の釈放に圧力

Posted July. 07, 2003 22:50,   

与党民主党議員の金雲龍(キム・ウンヨン)国際五輪委員会(IOC)委員が外交通商部(外交部)を通じて、ブルガリアで拘禁されている息子チョンフン(45、米国名ジョン・キム)氏の釈放運動を行い、外交部がこのために李秀赫(イ・スヒョク)次官補を現地に派遣する計画を立てていたことがわかった。

特に、金議員はチョンフン氏が5月18日にブルガリアで逮捕された後、免責特権を受けられる外交官パスポートを息子のために作れるかどうかを外交部に問い合わせていたことが明らかになった。

外交部の当局者は7日、「金議員が数回にわたって、局長もしくは次官補クラスの役人を現地に行かせ、息子の問題を解決してほしいと要請していた」とし、「李次官補が8日から12日まで現地を訪問しようとしたが、ブルガリア政府が協議を避け、先週末派遣計画を取り消した」と述べた。同当局者は、「外交官パスポートを作ることはできないと通告した」と付け加えた。

金議員はまた、チョンフン氏の拘禁に抗議する書簡を作って、一部の与野党議員の署名を集めていたことが確認された。

チョンフン氏は02年ソルトレークシティー冬季五輪招致と関連して、不法ロビーの疑いで米連邦捜査局(FBI)の捜査を受け、この過程で永住権の不正取得、虚偽陳述などの疑いで米イースト・ブルックリン検察によって起訴された。彼は5月18日にブルガリアに入国しようとしてインターポールに逮捕された。

これに対して、金議員は7日国会で記者会見を行い、「冬季五輪の平昌(ピョンチャン)招致活動を支援するために、息子(チョンフン氏)をヨーロッパに送り込んだのだが、4年前の米永住権の不法取得問題で拘禁されたので、政府に自国民保護レベルで助けてほしいと要請したのだ」と述べた。

一方、金議員の「平昌招致の妨害」を最初に主張した野党ハンナラ党の金龍学(キム・ヨンハク)議員は同日国会で記者会見を行い、「金議員はすでに4月下旬以前から副委員長出馬宣言をしていた」とし、「 平昌招致が失敗した後、出馬決定をしたという金議員の言葉は嘘だ」と非難した。

金議員はその証拠に、「金雲龍委員はプラハで副委員長選挙に出馬するという内容の手紙を同僚のIOC委員に発送したと、ジャク・ロケIOC委員長に話した」と報道したドイツのインターネットメディアである「スポーツ・インテルン」4月30日付けの記事を提示した。

国会の平昌冬季五輪招致特別委員会(委員長、金学元・自民連議員)は9日会議を開き、金議員の「妨害」をめぐる真相究明など、特別委レベルで対策を議論する計画だ。

特別委の民主党幹事である咸承熙(ハム・スンヒ)議員は、「『平昌はまだ準備が整っていない。14年に招致すべきだ』などと発言したのが事実ならば、全ての公職から退くべきだ」と主張した。



spear@donga.com mhpark@donga.com