昨日の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領と中国の胡錦濤・国家主席の首脳会談で、北朝鮮の核問題解決に向けた韓国と周辺3国の意見調節が終わった。韓国と米国、日本、中国の立場に微妙な差はあるものの、4国の首脳は一連の会談を通じて、北朝鮮の核を容認せず、平和的解決を目指すという明確な原則を打ち出した。
韓中両国の首脳が、先の韓米、韓日首脳会談で出された原則を再確認することで、関連国の北朝鮮の核解決の意志はさらに確固なものとなった。特に韓国と日本が参加する拡大多国間協議の速やかな開催に向けて努力するという中国側の約束は意味が大きい。
3者協議の成功に決定的な役割を果たした中国が、実際に北朝鮮への説得に乗り出したなら、北朝鮮の核問題解決に向けた対話が、5者協議に拡大して再開される可能性に希望をつなぐことができる。北朝鮮に状況を悪化させないための積極的な役割を求める盧大統領の要請に対して、中国側がどのような立場をとるかはまだ分からないが、中国が肯定的な方向で動くなら、核による緊張の緩和に大いに役立つだろう。
今度は北朝鮮が決断を下すべき時になった。北朝鮮は、韓半島周辺大国の首脳が確認した原則を尊重し、賢明な対応をすべきだ。核を容認しないという国が米国だけでははいという事実を認めなければならない。
北朝鮮が周辺国の期待に応じないなら、状況は悪化するしかない。強硬なる対応を主導する米国と日本の「追加措置」や「より強硬な措置」が力を得るだけだ。対話による平和的な解決を強調する韓国と中国の立場が困難になることを北朝鮮に認識してもらいたい。
韓中首脳は今回、両国関係を「全面的協力パートナー関係」にレベルアップすることで合意した。この合意は、北朝鮮の核問題にも適用されなければならない。北朝鮮が、両国首脳の期待に応じないなら、そうさせるような措置を取るべきだろう。両国関係のレベルアップが、具体的な結実として現われることを期待する。






