金煕相(キム・ヒサン)大統領国防補佐官は3日、韓米両国が協議を進めている△龍山(ヨンサン)在韓米軍基地の移転△米第2師団の漢江(ハンガン)南方への再配置の計画について、懸念を示した。
金補佐官はこの日、国防大学と高麗(コリョ)大学が、「イラク戦後の新たな国際安保秩序と韓半島」をテーマに、ソウル龍山の戦争記念館で共同開催したセミナーで基調演説を行い「北朝鮮の核問題で引き起こされた現在の安保危機を考慮するとき、在韓米軍の再配置が前向きなメッセージになる可能性は少ないだろう」と話した。
金補佐官、また「特殊作戦を中心に改編される米軍が、将来韓国の安保にどれだけ大きなプラスになるものか疑問だ」と話した。
国防政策の最高責任者の一人が、米軍の再配置とその効果について、憂慮の立場を公表したのは異例なことだ。
金補佐官は続いて「米国にとって、大量破壊兵器の開発と麻薬の密輸出、ニセ札などで悪名が高い北朝鮮は『悪の枢軸』であり、措置を取るべき代表的な脅威国にならざるを得ない」とし「ブッシュ政府の大多数の指導者らは、北朝鮮の金正日(キム・ジョンイル)体制について深刻な疑問と嫌悪感を抱いている」と指摘した。
これについて、在韓米軍のティモシー・ドノバーン企画参謀部長(海兵隊少将)は、基調演説を通じ「(韓半島情勢が)時には不透明で曖昧なときに、米国はさらに韓米同盟に充実するはずであり、大半の韓国民が希望する限り、米軍は続けて韓国に駐留するだろう」と話した。しかし、同部長は、在韓米軍の再配置問題については触れなかった。
一方、チャールズ・キャンベル米第8軍司令官が最近、事前に配布したセミナーの演説文で「在韓米軍一部の削減方針」を言及した後で、取り消すハプニングがあった。
尹相虎 ysh1005@donga.com






