イスラエルとパレスチナ人の最大武装勢力であるハマスとの間で起きている後を絶たない血の報復のため、中東和平履行案であるロードマップが重大な危機を迎えている。米国はブッシュ大統領の中東外交が暗礁に乗り上げられたとみて、国務省次官補を団長とする仲裁団をエルサレムに急きょ派遣することにした。
イスラエルとパレスチナは4日、ブッシュ大統領の仲裁で、ヨルダンのアカバで3者会談を行い、ロードマップ履行への意志を約束した。しかし、イスラエルとハマス間で再び仕返しが始まり、11日にハマスがイスラエルのバスにテロを加えると、12日にはイスラエルのヘリコプターがハマスのリーダーを攻撃した。この日、パレスチナ人の他の武装勢力であるジハードはヨルダン川西岸自治区で、イスラエル軍を攻撃して1人を殺害した。ハマスもすべての武装隊員に対してイスラエルへの攻撃命令を出して、イスラエル内の外国人たちに出国を促した。事実上、全面戦を宣布した形だ。
この日、ホワイトハウスのフライシャー報道官は「すべての問題はハマスから始まった」とし「ブッシュ大統領は彼らを平和の敵と判断している」と話した。
米国務省は、ウルフ国務次官補を団長とする仲裁団を早ければ14日頃、エルサレムに派遣すると明らかにした。パウエル国務長官も22日、ヨルダンのアンマンで国連、欧州連合(EU)、ロシア代表と一緒に、ロードマップ履行に関する4者会談を開くことにした。ロードマップを生き返らすために米国が必死になっているのだ。パウエル長官は12日、エジプトなどに電話をかけ、国際社会がハマスのような過激団体に対する闘争に乗り出さなければならないと求めた。
一方、パレスチナ自治政府のアラファト議長は12日、アナン国連事務総長に書簡を送り、速やかな紛争終結に向けての支援を要請した。これまでアッバス首相がパレスチナ人を代表することで、アラファト議長は各種の平和会談で疏外されてきたが、今後の役割次第では存在感を増すとみられる。
權基太 kkt@donga.com






