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大統領府のナンバー2は誰だ? 室長より活躍の首席

大統領府のナンバー2は誰だ? 室長より活躍の首席

Posted May. 27, 2003 21:53,   

「いったい、大統領府のナンバー2は誰なんだ」

大統領府の内外で最近、盧武鉉(ノ・ムヒョン)政権の「権力ナンバー2」が誰なのかをめぐって、さまざまな観測的な議論が活発に行われている。

もちろん、大統領府のナンバー2は大統領秘書室の職制上、当然文喜相(ムン・ヒサン)秘書室長に決まっている。しかし、文室長は歴代政権の秘書室長に比べれば、顕著に影が薄くなったというのが大統領府周辺の一貫した見方だ。 文室長はこれまで、主な国政懸案の解決過程で、発言や行動がまったく目立たないほど立場を低めてきた。

文室長は懸案が山積している中でも、新任のアルゼンチン大統領の就任式へ出席するため、23日出国し、「一人前の秘書室長になっていないのでは」という懸念の声が出ている。

このようなことから、大統領秘書官の間では文在寅(ムン・ジェイン)民情首席秘書官が、断然ナンバー2としてあげられる。文首席が新政権の発足過程で長次官の人事検証の舵取り役を担い、事実上人事権を行使し、社会的な葛藤ごとに「解決役」をきちんと果たしてきたからだ。

彼はまた、激しく対立する葛藤の現場に足を運び、大統領の本音を伝えており、貨物連帯のストと全国教職員労働組合(全教組)の休暇闘争の際には「陰のまとめ役」をした。

このため、文首席の退勤時間は大統領府の首席4人のなかでも、一番遅くいつも午後11時を超えてしまう。そのおかげで民情首席室の職員たちも休日と日曜日を返上してまで働くことを余儀なくされている。これによる過労のため、文首席は最近ただでさえ弱い歯を痛めてしまい、6本も抜いたといううわさだ。実際、文首席に対する盧大統領の信認は絶対的なものであるため、最近踏み切った大統領府の組織再編時にも、民情首席室は一ヵ所も「メス」が入れられなかった。

しかし、このような文首席の独走は大統領府でさえも特定ラインによる「人治」ではないかという批判を浴びている。ある秘書官は「もし、文首席が大統領府を離れれば、大統領が誰にその仕事を任せるか疑問だ。特定な人物や特定ラインに依存する葛藤の解決方式は、結局システムを欠いている問題をより悪化するだけだ」と憂慮を示した。

もちろん、盧大統領の取り巻き連は「前政権に分野別にあった8の首席ポストが4首席体制に替って現れる過渡期的な現象だ」と釈明している。しかし、文喜相室長自身が最近強調したように「システムが大統領府のナンバー2」になる段階に至るまでは、なおかなりの試行錯誤と時間が必要なのではないかという懸念の声が根強い。



崔永海 yhchoi65@donga.com