米紙ニューヨークタイムズは8日付で北朝鮮が核兵器を製造するため、すでに少量のプルトニウムを抽出したのは確実だと、米国情報機関がブッシュ大統領に報告したと報じた。同紙はある情報当局高官の話として「北朝鮮が大規模な使用済み燃料棒を再処理したのかどうかは確実ではないが、少量のプルトニウムを抽出したのは間違いない(a distinct possibility)」と報じた。
同紙によると、米情報当局は、北朝鮮が使用済み燃料棒を再処理していないという従来の確信を変え、このような情報の分析を先月半ばブッシュ大統領に報告したという。
同紙は、このような情報判断が来週開かれる韓米、韓日首脳会談に臨むブッシュ大統領の基本姿勢に影響を及ぼすだろうと報じた。これと関連して米政府のある高官は「われわれに時間は多くない」と話した。
情報当局者たちはまた、ここ数日間寧邊(ヨンビョン)核施設の主な再処理施設(放射化学実験室)の周辺で新たな活動が観察されたが、これは必ずしも同施設の稼動を意味するのではないと、同紙は伝えた。
同紙は、国防総省の一部の関係者は、ブッシュ大統領に北朝鮮のミサイルと麻薬の取引を行う船舶を公海上でだ捕することを促しているが、他の関係者は北京での3者協議に続いて北朝鮮と2回目の会談が開かれるようだと話した、と伝えた。
同紙はまた、北朝鮮がプルトニアムの抽出方式と別途に濃縮ウランを利用した核プロジェクトの推進に拍車をかけているという証拠を2年前に韓国が提供し、米国はこれを追跡してきたが、対北朝鮮情報収集能力の限界にぶつかって難航している、と報じた。
李基洪 sechepa@donga.com






