中国の衛生当局は、北京の重症急性呼吸器症候群(SARS)拡散の推移を判断するのに少なくとも2週間ほどかかると見ている。SARSに対する恐怖が広まるに連れて、北京の鉄道駅や空港などでは、疎開する市民が列を成し、闇チケットまで出回っている実状だ。
▲閉鎖・住民隔離措置〓20日の公式発表以来、SARS感染者が毎日100人前後に増えると、北京市は海淀区、五道口、中關村地域の閉鎖を検討していると言われる。
五道口はSARS患者が発生した北京大学など大学が密集している所で、五道口近隣の中關村では最近、一つのビルで感染者が集団発病したと伝えられている。
当局は24日、北京大学人民病院とSARS患者診療病院である地壇病院も閉鎖する一方、北京郊外の昌平区小湯山付近にSARS患者専門の収容所や治療施設を近日中に設けることにした。北京刑務所も外部との連絡が閉ざされ、職員の外出や家族との面会が禁止された。
また、SARSの疑いがある患者と接触した4000人に対して、家に留まることを指示し、事実上家宅隔離措置に入った。
これとともに、来月1日から始まるメイ・デーの連休期間中に、病院の許可証がない高校生、大学生、教師は帰郷しないよう指示した。
▲北京のSARS拡散推移〓中国の衛生府は、24日、追加感染者125人の80%に当たる89人が北京市民で、追加死亡者の4人も全て北京で発生したと発表した。累計では広東省が感染者1359人、死亡者49人と依然、北京の感染者774人、死亡者39人より多い。だが、北京が20日の発表当時、感染者339人、死亡者18人だったのに比べると、前例のない速い勢いで拡散している。
当局は、専門家の意見を総合した結果、向こう1週間で北京のSARS拡散がピークに達し、少なくとも2週間ほど経たなければ、引き続いて拡散するか収まるかどうかを判断できないものと見ている。
▲上海の縮小、隠ぺい疑惑〓上海のSARS患者が2人に過ぎないという公式発表と違って、上海でも相当数の感染者が発生しているが、市当局が国家機密として隠ぺいしている、と米国の時事週刊誌タイムが25日報道した。人口1600万人の中国最大の経済都市で流動人口が多い上に、SARSの震源地である広東省に隣接しているにもかかわらず、このように患者が少ないのは信じられないとした。
同誌は上海市の副市長補佐官の言葉を引用して、中央政府が今週の初めに外国人投資家の撤退を懸念して、上海を「SARSのない都市」として宣伝するよう指示した、と伝えた。
これは、上海が江沢民中央軍事委員会主席の権力基盤であり、江主席がSARSの正確な実態公開を反対していることと関係があると、同誌は解釈している。
yshwang@donga.com





