
彼らだけのリーグ。それでも熱い熱気があふれた。
観衆もいないがらんとした体育館だったが、勝負に対する熱情だけはチャンピオン決定戦に劣らなかった。これまでまともに出場することができなかったことに対する反応だろうか。これまでのエネルギーを降り注ぐ選手たちの荒い息の音と喊声が、コートの天井に響いた。
プロバスケットボール「03スプリングリーグ」はSBSスターズとSKナイツ、LGセイカースとモービスオートモンスの試合が続けて開かれた。21日午後、場所は京畿道水原市(キョンギド・スウォンシ)のモービス体育館。TGの優勝で02〜03シーズンはすべて閉幕したが、彼らには新しいスタートだった。
20日に開幕された今年のスプリングリーグには、各球団で指名した主力3人を除く残りの選手たちが出場する。外国勢2人も抜けたことを勘案すれば、候補選手たちの「大活躍の舞台」。また1月新人ドラフトで指名された新人たちには一種の「予備試験」のようなものだ。出場機会が少なかった候補たちと新人たちの技倆を点検、年俸交渉やトレードのための資料にするための目的だ。
そのためか、いつも候補にとどまっていた選手たちはコーチングスタッフの注目を受けたいと、全力を尽くた。金ヨンマンとジョ・ソンウォンに主力を渡したSKナイツのソン・ギュワン。最近SKビックス、三星(サムスン)などとの練習試合で平均40点以上を記録した彼は「周りの関心もなく、彼を認める人もいないが、私がこんな選手だったということをアピールするために一生懸命に走る」と念をおした。今年の正規リーグで平均10分程度走ることしかできなかったソン・ギュワンはこの日、ほとんどフルタイムを消化して両チーム最多である28点をあげた。
SBSでヤン・ヒスンと金フンのバックアップ要員だったシン・ドンハンも、素晴らしい3点シュートを放って27点を記録し、チームを108−80で大勝に導いた。シン・ドンハンは「シーズンの時、たくさん走ることができなかったが、私のレギュラー入りを確保するチャンスにしたい。走る瞬間ほど幸せな時はない」と明るく笑った。
モービスのベテランである鄭インギョ(33)とオ・ソンシク(33)も後輩たちの間で闘魂を燃やした。新人たちもときめく顔で顔見せをした。新人ドラフトで全体1位でモービスに選ばれた金ドンウは新世代らしく手首にゴムリングをして、アンダーシャツまで着て出場した。
せっかく汗まみれになった顔にユニフォームがびっしょり濡れたままコートを離れる選手たちの表情は、新しい希望を見つけたように明るかった。29日までA、B組に分かれて予選を行うスプリングリーグは30日、決勝戦が行われる。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






