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アジア駐屯米軍にSARS警戒令

Posted April. 08, 2003 22:08,   

重症急性呼吸器症候群(SARS)感染者と被害地域が日増しに拡散する中、米国務省は7日、韓国を含めアジア駐屯米軍に対する保健警戒令を発令した。

中国、シンガポール、カナダ、香港などで追加死亡者が発生するなど、この日まで計101人がSARSのため死亡した。感染者数も中国約1300人、香港約880人など、20カ国余りで計2800人を超えている。

当初5つのマンション団地で患者が発生した香港・屯門地域では、1週間で感染団地が14つに増えた。中国でもSARSの発生元と知られている広東省以外に北京市、山西省、広西チワン族自治区、湖南省、四川省、上海市の7つの地域に発生地域が広がった。

米軍当局はアジア駐屯米軍人たちに対し、中国と香港への旅行を禁止した。また、シンガポールと台湾、ベトナムでは人々がおおぜい集まった地域やSARSに感染された人との接触を避けるように指示した。

米国立保健研究院傘下の国立アレルギー伝染病研究所(NIAID)は7日、SRAS予防ワクチンと治療法の開発に取り掛かった。中国衛生省の李立明(リー・リーミン)中国疾病予防統制センター所長は7日、「SARSには抗生剤など一般的な薬は効果がなかった。症状のよくなった人たちは大半が自然に癒された場合だ」との見解を明らかにした。

中国では相対的に安全地帯と思われている北京と上海の市民たちでさえ、衛生当局の公式発表を信じない雰囲気であり、韓国人を含め外国人たちの帰国も増え続けている。中国政府は北京の場合、19人がSARSに感染され4人が死亡したと発表したが、実際感染者数は60人にのぼり少なくとも15人が軍兵院で死亡したなど、確認されてない情報が絶えず出回っている。

上海では上海米国学校が3日から2日間休校したのに続き、シンガポール国際学校とルター派教会の運営するコンコーディア国際学校が4日から13日まで、上海韓国学校が7日から2日間休校することにした。

上海の李ヒョス大韓貿易投資振興公社(KOTRA)中国本部長は、「市場開拓団やバイヤーたちが中国訪問計画を全て取り消したため、中国関連相談が全く行われてない」と心配した。

在中韓国大使館の田銀淑(チョン・ウンスク)食薬管は、「韓国人の中ではSARS感染者はまだ発生してないと確認された。しかし、有事に備えて、韓国人会、韓国商会、留学生会とともに非常対策チームを稼動している」と話した。



金承眞 yshwang@donga.com sarafina@donga.com