北朝鮮の住民一家3人が、小型木船に乗って東海(トンヘ)岸を経由して亡命してきた。
6日午前4時15分頃、江原道江陵市注文津港(カンウォンド・カンルンシ・チュムンジンハン)沖合2マイルの海上で船名のない木船(いわゆる、傳馬船)が、定置網に繋いであったことを漁民オソン号(4.5トン級)の船長チン・チョルスさん(47、注文津邑注文12里8班)が発見、束草(ソクチョ)海警に届け出た。
長さ5m、幅1.7mに6.5馬力の耕運機エンジンが取り付けられた0.5tの木船には、北朝鮮住民の金ジョンキルさん(46、養蜂業、咸鏡南道利原郡・ナフング)と弟チョンフンさん(40、労動者、利原郡ナフン区ポジン)、金さんの息子クァンヒョクさん(20、無職)の3人が乗っていた。
3人は通報を受けて出動した海洋警察(海警)の関係者に「北朝鮮から来た。二度と北朝鮮に帰らない」と、亡命の意思を明らかにした。北朝鮮住民が船に乗って東海岸から亡命したのは、今回が初めてだ。
▲亡命ルート〓海警によると、金さん一家は2日午後6時、木船に乗って咸鏡南道(ハムキョンナムド)利原郡ナフン区を出発、公海上を経て、4日目である5日午後10時、注文津港沖合2マイル地点に到着した。3人は直ちに陸地の方に近付かないで、こちらの定置網に船を繋いでから、亡命信号を送りながら待機した。3人は発見当時、寒さを耐えるために白い塩袋をかぶっていた。
養蜂業をしていた金さんは「党が00年金正日(キム・ジョンイル)総書記の60歳誕生日を迎え『蜂蜜6トンを採取しなさい』との命令を守らなかったために刑務所に入れられた。逮捕当時に殴ぐられた傷が深くなって去年7月病気保釈で出所してから、脱出を準備してきた」と話した。
彼らは「ウニを捕りに行く」と船を借りた後、米14kg、お菓子2袋、りんご15個、 軽油70kg、飲み水25Lなどを準備して、東海岸ナフン区の見張り所を脱出した。
▲問題点〓軍警は3人が公海を経て、東海岸沖合で1日を待っている間、全く見つけることができなかった。特にこの木船は5日午後10時、注文津港へ2マイル海上で亡命を知らせるために火をつけたが、翌日の夜明けまで軍と海警はこの異常現象に全く気づいていなかった。軍警はこの明りを操業に出たニシン漁船の明りと思い込んでいたことが確認された。
結局、96年江陵潜水艦浸透事件の時と同じく、今回にも不審船の海岸接近を漁民たちが見つけることで、軍警の高城(コソン)〜江陵間の海と海岸警戒に問題点があることを露呈した。
sunghyun@donga.com






