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[書評]「この地の大木」1000歳の大木には「人生の香り」がある

[書評]「この地の大木」1000歳の大木には「人生の香り」がある

Posted April. 04, 2003 22:44,   

「この地の大木」 / コ・ギュホン著、金ソンチョル写真 /368頁/2万ウォン。

我が大地に立つ大木の生命力と美しさを再発見させてくれる「樹木の踏査記」。

文と写真を引き受けた2人は樹齢が400歳は普通で、多くは1000歳を超える全国の「老巨樹」を3年にわたって捜し回った。その過程で得た、長い時間の厳しい風霜を経て独自に堪えてきた27種、130余本のささやきを伝える。

木犀、桑、針桐などはあれこれ使い道が多くて人々が大事にしてきた。けやきと銀杏などは守護神のやどる木と東屋の大樹として町内の人々と喜びや悲しみを分かち合ってきた。もみ、槐木、百日紅は素敵な姿で人目を引いた。クルミと花梨、ひとつばたごと椿などはそれぞれ見事な実と眩しい花で愛された。

この本ではこれら樹木の生態と歴史、由来と特徴、そしてその中に滲んでいる精神まであまねくみて、木を通じて映し見た「人の生きざま」に対する通察までみせてくれる。

愛国歌にも登場する松は、私たちの文化の象徴であり、最も親しい木だ。韓国語の名前である「ソル」は「最高」を意味する古語「スリ」が変わった言葉だ。最高になる木、木の中の木という意味だ。

冬の厳しい寒さを耐えて、一番早く春を知らせる梅は「学者の高邁な気品」を象徴して、学者たちに大事にされてきた。「煩わしいことより珍しいことを、若さより老けることを、肥満より痩せていることを、咲き誇るよりつぼみを大事にする花」が梅だ。退渓李滉(テゲ・イファン)が死ぬ前に最後に言った言葉が「あの梅に水を与えなさい」だった。

「大木ギネス」が面白い。国内で一番高齢の木は2000歳を越えるという鬱陵島道同港(ウッルンド・トドンハン)絶壁の上のイブキ。東洋で一番大きい木として公認されている竜門寺(ヨンムンサ)の銀杏の樹齢は1100歳、高さは67メートルに達する。慶尚北道醴泉郡(キョンサンプクド・エチョングン)クムナムリの榎木「黄木根」のように3700坪の地を所有して、税金もきちんと納めている木もある。

この本は言う。大きい木が神秘なのは年を取ればとるほど美しくなるからだと。黙々と同じ場所で耐えてきた樹木は歳月の年輪が経つほど一層凛々しくなる。

この地の大きな木には深い表情がある。お母さんの懐のように寛大でもあり、時には霊妙で、時には孤高な学者のように気品が漂う。ただ見回すことだけでは木の美しい姿と真の価値を見つけるのは難しい。季節ごとに表情が違って、眺める方向にしたがって姿が変化に富むからだ。そのため「隠れている風景を捜し出すことができる能力」を持った人にだけ、木は自分の真の姿をみせてくれる。



mskoh119@donga.com