
朝鮮王朝・宣祖王(1552−1608)の時に御医だった楊礼壽(ヤン・エス)は賎民出身だった。彼は徐敬徳(ソ・ギョンドク)と双壁を成したチャン・ハンウンから神秘な医術の伝授を受けたあと、医官の試験に応募したが毎回落ちてしまった。
結局、貧しい生活のために宮廷で雑事をしながら、高官チョン・ホウムの助けで学問を学んだ後、医官に合格することができた。
医官になった楊礼壽は、多くの患者を治療して名声を揚げたが、両班たちは賎民出身の彼を不満に思った。
両班たちは彼に濡れ衣を着せる計略として、現在の精神病と似ている魔物に取り付かれた病気や悪性腫瘍を病む家族を捜し出し、治療を任せるという方法を思いついた。楊礼壽には、下手して間違いでもおかしたら、計略に落とし入れられ島流しになるか、場合によっては殺されるかもしれない危機だった。
楊礼壽はある日、高官の親戚を治療しなさいという命を受けた。患者は「寒気がしたり、熱が出たりし、また疲れて横になっただけで、気力が落ちて冷汗が出る」と話した。検脈をしてみたら、患者は数日食事をしておらず、両班たちが試そうとしたのが明らかだった。
楊礼壽は悩んだ末に「新米で炊いたご飯を苣(チシャ)に包んで拳大にし、焼き魚とともに1日に3回10個ずつ食べると治ります」と処方した。結局、両班たちは大きく笑いながら楊礼壽の医術を誉めたと言う。
このごろ無理なダイエットでよく食べず、病気になるケースが多い。こんな人には治療薬よりは、食欲をそそるチシャに免疫力を増大させる魚を添えるのが最高の処方だ。
金ヨンジュ(ウリ漢方薬剤復活運動本部事務総長、ヤクソン夫婦漢方医院の院長)
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