青海台(チョンヘデ)は10年前に大統領の別荘から解除されたが、現在の所有権は国防部が、管理権は海軍が持っている。
巨済市(コジェシ)側は、国防部が楮島(ジョト)の管理権を持っているのは時代の流れに反するだけではなく、地域の発展にも妨げになっていると主張している。
とりわけ、2010年をめどに完工予定の釜山(プサン)と巨済をつなぐ「コガ大橋」が楮島を通過するように設計されているだけに、観光産業の育成のためにも一日も早く楮島が開放されるべきだと主張している。
巨済市長木面(チャンモクミョン)の北部1.5km地点の楮島内にある青海台は、1954年から李承晩(イ・スンマン)元大統領が夏季の休養地として利用して以来、72年に大統領の別荘として公式に指定されており、93年に大統領の別荘から解除された。続いて同年12月、行政区域も鎭海市(ジンへシ)・アンゴクドンから巨済市・長木面・ユホリに、18年ぶりに返還された。
当時、操業の許可を求めていた漁民たちの海上デモなどが相次ぐと、共同漁場の管理権はユホ漁村界に返した。現在は特別な場合を除いて、楮島周辺の操業が統制されることはない。
青海台が大統領の別荘施設から解除されて以降、金泳三(キム・ヨンサム)元大統領は在任中に一回もここを利用したことがない。また、金大中(キム・デジュン)前大統領は99年7月の夏の休暇中にたった一夜を過ごした。
このため、青海台はこれまで軍の幹部たちの休養施設に利用されてきたが、一般人の出入りは厳しく統制し、住民たちには「ベールの中の島」として受け止められてきた。
97年と00年に、2回も楮島の管理権を巨済市へ委譲するように国防部に要請していた元巨済市議員の李・ヘンギュ氏(46・「巨済を愛する市民会議」の議長)は「恵まれた自然景観を誇る島を、軍の幹部たちだけの休養施設に使うのは望ましくない」と指摘している。
金海淵(キム・ヘヨン)巨済市議員も「すでに用途廃棄された施設を軍当局が管理するのは、別荘解除の意味を色あせさせることだ。管理権の移譲問題を市議会で公論化するつもりだ」と話している。
管理権の移譲を何回も要請してきた巨済市は、コガ大橋の建設に備え、00年に楮島一帯にリゾートとマリン施設、海辺の休養施設などを建設する海上公園開発計画を立てたが、まったく手をつけていない状況だ。
巨済市の関係者は「海軍側がコガ大橋の楮島通過を認めたのは、楮島が軍事施設としてあまり重要ではないとの意味もある。近いうちに楮島の管理権の移管に対する市民の意見を収集し、市議会の議決を経て、海軍などの関係機関と管理権の移管交渉に取り組む方針だ」と話している。
これに対して、海軍の関係者は「楮島は大統領の別荘としての意味とは別に、広い意味の『海軍基地区域』に含まれる要衝地である上に軍事施設もあるため、管理権を移譲することは難しい」という見解を明らかにした。
もともと国の所有だったこの島は49年、国防部に所有権が委譲され、54年から海軍が管理権を行使している。13万1300坪の島全体がつばきと松の群落で覆われている上、200mあまりの砂浜があることから立派な観光資源とされている。地上2階、延べ面積171坪規模の青海台の建物と警護人や警備員の宿舎、展望台、9ホール規模のゴルフ場などが入っている。
姜正勳 manman@donga.com






