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SK、当分は孫吉丞会長のワントップ体制

Posted February. 21, 2003 21:55,   

SK(株)の崔泰源(チェ・テウォン)会長の身柄が拘束された場合、SKグループの経営体制の大きな変化は避けられない見通しだ。とくに、最近、企業の買収合併や新規事業参入の舵を取ってきた崔会長の空白で、攻撃経営にも歯止めが掛かりそうだ。

まずは専門経営人体制のさらなる強化が見込まれる。全国経済人連合会(全経連)会長就任をきっかけに、グループの仕事から徐々に手を放していくとみられていた孫吉丞(ソン・ギルスン)会長の役目と権限が再び強くなる見通しだ。

これまでSKグループの内部では、「内治」は崔会長、対外的な業務は孫会長が引き受けていくことで役割分担がなされてきた。しかし、崔会長の領域が次第に拡大し、とくに孫会長の全経連会長への就任をきっかけに、崔会長への経営権引き継ぎの加速化が予想されていた。ところが、崔会長の拘束によって、同構図は見直しを迫られそうだ。

しばらくの間、孫会長を軸にSKの黄斗烈(ファン・ドゥヨル)副会長ら、経営の一線から一歩退いていた元老たちの経営参加が活発化するものとみられる。

新規事業の拡大など、攻撃経営の勢いも下火になるとみられる。SK側は、「各系列会社が中心になって事業を進めてきたので、事業の方向に大きな変化はない」としているが、多様な未来収益モデル(To−Beモデル)を実験しつつ拡張経営を主導してきた崔会長の役割を考慮すると、ある程度の変化は避けられない。ここ数年間、他グループが慎重な投資を行ってきたことに対し、SKは攻撃的な経営で注目を集めてきた。

筆頭株主の支配構造、ひいては後継構図の変化も大きな関心事。現在、経営に参加している崔会長一家は、SKテレコムの崔再源(チェ・ジェウォン、40)副社長、SKグローバルの崔昌源(チェ・チャンウォン、39)副社長ぐらい。崔再源副社長は、崔会長の実弟で、崔昌原副社長は従弟(SKグループ創業者の崔鍾建元会長の3男)だ。崔鍾賢(チェ・ジョンヒョン)前会長の死後開かれた家族会議で、経営権と持ち株を崔泰源会長に集中させることに合意しているため、現時点では、彼らが持っている系列会社の持ち株はほとんどない。このため、崔泰源会長が司法処理されるとしても、崔会長自らが持ち株をあきらめない限り、SKグループの支配構造に変化がない。

しかし、崔会長の空白が長期化すれば、変化が起きる可能性もある。支配構造まではさて置いても、グループ経営で崔再源、昌源副社長の役割はさらに拡大しそうだ。



李明宰 mjlee@donga.com