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北朝鮮戦闘機が北方限界線を侵犯 北朝鮮空軍機のNLL侵犯は83年以来

北朝鮮戦闘機が北方限界線を侵犯 北朝鮮空軍機のNLL侵犯は83年以来

Posted February. 20, 2003 22:50,   

韓国軍の合同参謀本部によると、20日午前10時3分ごろ、北朝鮮のミグ19機とみられる戦闘機1機が、韓国西海(ソヘ、黄海)延坪島(ヨンピョンド)付近の北方限界線(NLL)を超えて13kmくらい南下したが、約2分後の10時5分ごろ、北朝鮮に戻った。北朝鮮空軍機がNLLを侵犯したのは北朝鮮爆撃機(IL−28)1機が白翎島(ぺンニョンド)の上空を越えてきた1983年以来20年ぶりのこと。

合同参謀によると、ミグ19機とみられる北朝鮮戦闘機は、韓国空軍の戦闘機が接近すると、平安南道(ピョンアンナムド)オンチョン飛行場の方向に引き返した。また、NLLを侵犯する当時、北朝鮮戦闘機は時速800〜900kmで飛行しており、近くに他の戦闘機はなかったという。

軍当局は同日午前9時54分ごろ、北朝鮮戦闘機の航跡を初めて捕捉し、NLLを侵犯した後、西海上空を哨戒飛行中だったF−5E戦闘機2機を現場に投入する一方、仁川(インチョン)の対空ミサイル部隊に戦闘待機命令を下した。また、追加でF−5E4機を非常出撃させた。

合同参謀・空軍作戦課長の呉成玳(オ・ソンデ)大佐は「北朝鮮戦闘機は、NLLに侵犯する3〜5分ほど前に、1度旋回飛行を行ってから、左右に航路を変えながらジグザグに南下した」とし「航路などから侵犯意図を綿密に分析している」と話した。

同大佐は、また「ミグ19機1機が単独で侵犯したものとみているが、2機がともに近接飛行を行う場合、レーダー上の航跡は1機になるケースもあることから、実際は2機だった可能性もある」と説明した。

一方、国防部は、すぐにスポークスマンの声明を出し「北朝鮮軍のNLL侵犯と挑発行為が、現在の韓半島情勢に非常に深刻な結果を招くことが懸念される」としたうえで「北朝鮮当局が責任をもって措置を取るよう促したい」との立場を強調した。



尹相虎 ysh1005@donga.com