韓国初の自由貿易協定(FTA)であるチリとのFTAが15日、正式に締結された。
崔成泓(チェ・ソンホン)外交通商部長官とバロス外相代理はこの日、大統領府で金大中(キム・デジュン)大統領と訪韓中のチリのラゴス大統領が見守るなか、両国間のFTAに署名した。
これで、両国間のFTA締結が確定され、国会での批准を経て、批准書を交換してから30日後に発効となる。
交渉が発効すれば、両国は交易品目のおよそ95%である輸入品目に対する関税を10年内にすべて撤廃する。特に乗用車、貸物自動車、コンピューター、携帯電話など韓国がチリに輸出する品目の66%である2300品目の関税は協定発効後、直ちに撤廃される。
韓国は電気銅1品目を除く工産品のすべての輸入品の関税を直ちに撤廃し、農産物も協定発効初年度に種牛と種豚、種鶏、配合飼料、小麦などの224品目の関税を撤廃する。
しかし、農産物の中では米、りんご、梨、工産品のうち、洗濯機と冷蔵庫に対しては両国が引き続き輸入関税を課すことができる。
両国間のFTA交渉は、99年9月に両国首脳の合意で始まり、去年10月にジュネーブで開かれた第6次交渉で「りんごと梨の開放除外」など核心争点を解決してから3年で妥結した。外交部は、初のFTA相対国だったチリとの協定を終えることによって、FTA交渉のために産官学の共同研究が進められている日本、交渉の進行に合議したシンガポールなどとのFTA交渉も、加速化するものと期待している。
チリはアジア国のうち、韓国と初めてFTAを成功させた。
具滋龍 bonhong@donga.com