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映画「アイ・スパイ」 「うそ、ほんとにスパイ!?」

映画「アイ・スパイ」 「うそ、ほんとにスパイ!?」

Posted February. 03, 2003 22:37,   

ぺらぺらまくしたてる口八丁にどこか抜けているような要員がスパイだったとしたら。

「私もスパイだってば」と言い張るような題名のように、「アイ・スパイ(I Spy)」はスパイには程遠いコンビのスパイ活動を素材にしたコミック・アクション映画。

米国が超大型秘密プロジェクトで推進していた超音速透明ステルス機「スウィッチ・ブレイド」が国際的な兵器密売人の手に入った。兵器密売人のガンダーズ(マルコム・マクダウェル)に接近するためには、彼が絶対に疑わない人物が必要だ。米国の情報当局はガンダーズが57勝無敗のボクシングの世界ミドル級チャンピオンであるケリー(エディ・マーフィ)の熱烈なファンだという情報を入手し、ケリーに偽装スパイをお願いする。ケリーはスパイ要員アレックス(オーウェン・ウィルソン)といっしょにハンガリーのブタベストで開かれる秘密競売に派遣されることになった。

情報要員とは名ばかりで、情報当局ではいつも「冷や飯食い」のアレックスは靴下を再活用して敵陣侵入用の偽装マスクを作り、つける度に落ちるアイロン大の盗聴器を持って歩く。おしゃべりなケリーは任務遂行よりも格好のいいスパイを演じることにもっぱら関心が多い。

互いのパートナーがまったく助けにならず、水と油のように交じり合わなかった二人が、最後には真の友人になるという、多少お決まりのストーリー展開では、二人の俳優の演技の呼吸が映画成功の重要なカギとなる。その面では、オーウェン・ウィルソンとエディ・マーフィの息はよく合っている。同僚のレイチェル(パムケ・ヤンセン)を片思いしていたアレックスがケリーのコーチを受けて、様にならないポーズでプロポーズするシーンなど、二人による演技のアンサンブルはコミック効果をさらに盛り上げている。

反面、この映画ではコミック以上のアクションは期待しない方がよさそうだ。爆発、追撃シーンなどアクション・シーンがあるにはあるが、ハリウッドの特殊効果が盛りこめられたアクション映画で目を肥やした観客を満足させるには不十分だ。60年代半ばに米国で人気のあった同じ題名のテレビ・シリーズが原作。監督は「ドクター・ドリトル」の女性監督ベティ・トーマス。12歳以上観覧可。7日封切り。



金熹暻 susanna@donga.com