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[社説]盧次期大統領の野党訪問

Posted January. 23, 2003 22:39,   

盧武鉉(ノ・ムヒョン)次期大統領が、野党ハンナラ党の事務所を訪ねて以降、与野党の関係が順調に進みつつある雰囲気だ。ハンナラ党の対応も温かく、与野党が互いに意地を張ったために長引いていた、政権引き継ぎの法案と人事聴聞会の法案も、即時処理された。あちこちから「共存の政治」への合唱が広がり、国民に新しい政治への希望を与えた。政治が、いつまでも、こうしたムードを続けられたらといいと思う。

こうした薫風(くんぷう)が季節風に止まるのではないかという老婆心から、5年前のことを一度回想してみた。当時も、全く同じようなほほえましい場面があった。97年の大統領選挙の直後、当時の金大中(キム・デジュン)次期大統領がハンナラ党事務所を訪ねて、李会昌(イ・フェチャン)名誉総裁と手を取り合い、経済回生と国政安定に向けて協力することを約束した。しかし、そこまでだった。与野党は、数日も経たないうちに、再び激しく対立した。首相への承認をめぐって、6カ月間の憂うつな対立が続いた。長官任命の提案権者がいないため、金泳三(キム・ヨンサム)政府の最後の首相が、変則的に組閣に向けた提案権を行使するほどであった。

その渦中に「北風(北朝鮮関連の諸疑惑事件)」への捜査をはじめ、前政権の与党に対する監査が行われることによって、与野党の間には埋められない溝ができてしまった。そのようにこじれてしまった与野党の関係は、5年間にわたって衝突し続け、国民を疲れさせた。金大中大統領が再びハンナラ党の事務所を訪ねることもなく、党首会談もほとんど開かれなかった。

今回は、はじめの志を失ってはならない。そのためには、なによりも、相互誤解と不信を警戒しなければならない。頻繁に顔をあわせるのが近道だ。一方的な主張を盛った声明を出し続けるよりは、相手を理解するように対話し、共存の政治を行っていくのが国民のために有益だ。与党民主党の事務所とハンナラ党事務所はすぐ近くにあり、大統領府青瓦台(チョンワデ)とハンナラ党事務所も30分で行き来できる距離なので、その気にさえなれば、難しいことではない。

次期大統領が、さらに積極的な姿勢で臨まなければならない。困難な時や不都合な時だけ、野党に手を差し伸べたりしてはならない。野党も、やはり国家的かつ国民的な功利のために必要とならば、ためらわずに手を取り合うべきだ。