イラクが提出した大量破壊兵器(WMD)についての申告書に対して、米国と英国が18日、深刻な記載漏れがあると指摘、武力行使の可能性を警告した。
フライシャー米大統領報道官は、「イラク申告書の評価のために国家安保会議(NSC)を開いたブッシュ大統領は、申告書の記載漏れ問題を深刻に考えている。ブッシュ大統領は、フセイン大統領に今回が最後の機会であるとはっきり示したが、イラクは試験に失敗した」と述べた。
米紙ワシントンポストは18日、イラク申告書に対する米政府の公式評価が20日に発表されると報じた。
これと関連してパウエル米国務長官は、イラク申告書の記載漏れ問題にもかかわらず、一方的な措置よりは、国連を通じたイラクの武装解除を求めていくことを明らかにし、米国がただちに武力行使に突入しないことを示唆した。
ストロー英外相も、イラクの申告書は国連安全保障理事会が要求したものとは違って「神経ガス、化学戦物質などの大量破壊兵器を記載していない不十分なものだ」と評価した。
さらに「98年に国連査察団がイラクを去った後、大量破壊兵器を開発していないように偽装したようだ。フセインがうそを続けるなら、国連決議を拒否することを意味する」と警告した。
權基太 kkt@donga.com






