アイスホッケーの「2002江原道(カンウォンド)カップコリア」2次リーグが開かれた春川(チュンチョン)義岩(ウィアム)アイスリンク。
トンウォン・ドリームズのユン・テウン(26)は試合前、「緊張する」と心境を語った。ユンは「忘れていたが、アイスリンクになびくスンホのユニフォームを見て、一ヵ月前の『あのこと』を思い出した」と語った。
ユンの言う「あのこと」とは、先月19日、このアイスリンクで開かれたクァンウン大学との試合で、ユンがシュートしたパックが相手チームのチェ・スンホ(21)の胸を直撃し、チェが死亡した事件。
この事故で、ユンはすっかり自信そう失に陥ってしまった。しかし「何があってもアイスホッケーをやめてはいけない」というチェの父親、チェ・ギシクさん(57)の励ましで、再びアイスホッケーを始めた。
17日の延世(ヨンセ)大学との試合は、ユンが事故から28日ぶりに出場した試合。事故現場で試合をするユンが緊張するのも無理はない。両チームの選手が黙とうを行った後、試合開始の笛が鳴った。
試合開始からわずか10秒後、ユンがハーフライン付近からシュートを放った。偶然にも28日前の事故の原因と同じ「スウィープシュート」だった。ユンは相手フォワードを押さえ込む思い切ったボディーチェックもためらわなかった。
同じ時間、ソウルでは亡くなったチェ・スンホの父親のチェ・ギシクさんがチェ・スンホの姉ヨンジンさん(25)の家で、この試合のテレビを見ていた。ユンを養子縁組で息子にすることにしたチェさんは「周りの人も負担を感じるだろうし、スンホを思い出してしまいそうで、当分は試合を見に行きたくない」と話した。
試合は2−2の引き分けで終わった。トンウォンは7勝1引き分け2敗で2位を守った。97kgだった体重が一ヵ月で13kgもやせたというユンは、汗まみれの顔で「体力的には問題なかったが、久しぶりにプレーしたせいか、思うように動けなかった」と、この日の試合を振り返った。ユンは控え室に戻った後、チェさんに電話をするため、携帯を手にした。
金相洙 ssoo@donga.com






