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「おお!、フォルトゥナ!」、1年をまとめる衝撃音

「おお!、フォルトゥナ!」、1年をまとめる衝撃音

Posted December. 06, 2002 23:27,   

「おお!、フォルトゥナ!(おお!運命の女神よ!)」

重い打楽器の打撃音、金管楽器の咆哮といっしょに叫ぶようなダイナミックな合唱が私たちに思い起させる運命の力。20世紀が生んだクラシック作品の最大ヒット曲として有名なカール・オルフの「カルミナ・ブラーナ」だ。

非常に複雑なリズムの合唱と最高オクターブを要求するソロリストの技巧のために演奏の機会がそう多くなかったこの大衆的な名曲を、ハム・シンイクが指揮するコリアン・シンフォニ・オーケストラ、仁川(インチョン)市立合唱団、安山(アンサン)市立合唱団が演奏する。11日午後7時30分芸術の殿堂のコンサートホールで行われるコリアン・シンフォニ忘年音楽会。

両合唱団の他にソウル・レディース・シンアズ、ワールド・ビジョン・ソンミョンフェ子供合唱団と4つの合唱団がダイナミックな音量を自慢し、ソプラノのイ・ビョンスン、テノールのチェ・サンホ、バリトンのパク・フンウがソロリストして出演する。ピアニストのジョイス・ヤンの共演で、映画のBGMとしてよく流されるラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」も演奏される。

「カルミナ・ブラーナ」は近代ドイツの代表的な舞台音楽作曲家のカール・オルフが1937年に発表した野心作。中世時代のバイエルン地方の修道士の詩に「中世的」で「原始的」な曲をつけて衝撃を与えた。

今日韓国の娯楽ショー番組で「選択」を待つ時に、必ずと言っていいほどドンという衝撃音といっしょに登場する合唱がまさにこの作品の最初の曲である「運命の女神よ」。ソプラノのソロで唄われる「 ゆれ動く、わが心(In trutina)」も、少女ソプラノのシャルロット・チャーチなどが歌って愛されている。

この曲の作曲者オルフは作曲の他にも音楽教育でも名声を得ている。リズムの創造力を重視する「カール・オルフ教授法」で人気が高い。韓国の中年の世代にも子供時代に歌ったことのある「カール・オルフの笛」は耳新しくない。オルフは最近死亡した小説家ルイズ・リンゼイの元夫でもある。2万〜4万ウォン。1588—1555、7890。



劉潤鐘 gustav@donga.com