試合中に心筋こうそくで倒れて2年経った今も病床にある、元プロ野球ロッテのキャッチャー、任秀赫(33、イム・スヒョク)さん。今も同氏にはファンの暖かい手が差し伸べられている。
プロ野球選手協議会(選手協)が実施した「任秀赫を助けるための慈善オークション(www.ilikebaseball.co.kr)」にはファンの心温まる声援が相次いだ。このため、選手協はオークションをもう一回行うことを決めた。
3日、終了した第3回オークションは、朴賛浩(パク・チャンホ、テキサス・レンジャーズ)選手のグローブをはじめファンの関心を集めるのに十分な物品がたくさん出され、これまでに催された3回のオークションの中で最高額を記録した。ローリング社の製品で「Chanho・Park」と英語で書かれた朴のグローブは、出品された8点のうち最高価格の360万ウォンで落札された。また、自筆サインボールは88万8000ウォンで売られた。
朴賛浩は同日、仁川(インチョン)空港から再入国した。朴は来週、オークションの落札者とともに任さんが闘病中の江東誠心(カンドンソンシム)病院に見舞いに行く予定。また、筋萎縮性側索硬化症(ルー・ゲリック病)を患っているプロバスケ・モービスの元コーチ、パク・スンイルさんにも会う。
このほか、李萬洙(イ・マンス、シカゴ・ホワイトソックスのブルペンコーチ)コーチの捕手ミートは40万ウォン、李承鎏(イ・スンヨプ)選手のユニフォームは45万ウォンで競り落とされた。また、米大リーグ最高年報(10年間2億5200万ドル)のアレックス・ロドリゲス(テキサス・レンジャース)選手のサインボールは38万ウォンで落札した。
今回のオークションで集められた金は、637万6000ウォン。その前の2回のオークションを合わせると、1000万ウォン以上の金が集まった。ファンの暖かい声援により今月4日から10日まで開かれる第4回オークションには、プロ野球だけでなく他のスポーツスターも参加する。
金炳賢(キム・ビョンヒョン、アリゾナ・ダイアモンドバックス)選手のユニフォームのほかにも米PGAで活躍中の崔京周(チェ・ギョンジュ)選手の愛蔵品、ワールドカップで韓国代表の主将をつとめた洪明甫(ホン・ミョンボ、LAギャラクシー)選手のユニフォームなどもオークションに出品される。
一方、任さんの元所属チームのロッテ・ジャイアンツ選手団(会長パク・ヒョンスン)は6日、釜山(プサン)大学前の焼き肉屋で「任秀赫を助けるためのイベント」を開く。金応国(キム・ウングク)、朴正泰(パク・ジョンテ)、孫敏漢(ソン・ミンハン)など約20人の選手は客への対応のかたわら、サインボールやTシャツの販売も行い、売り上げ全額を任さんの家族に寄付する。このイベントには歌手ウォン・ミヨンも参加する。
金相洙 ssoo@donga.com






