海外の有名病院とライセンス契約をした「チェーン病院」が韓国で初めて開業する。
外国の有名病院の韓国進出は初めてのことで、医療市場開放の始まりを知らせる動きだとして医療界を緊張させている。
米国ニューヨークに本社をおく「スキン・アンド・スパー」は、今月27日にソウル江南区新沙洞(カンナムク・シンサドン)に「チェーン病院」を開いて営業を始めると、13日明らかにした。「スキン・アンド・スパー」はニューヨーク・マンハッタンの高級住宅街パーク・アベニューで17年前に開業した世界的な皮膚クリニック。「チェーン病院」での海外進出は韓国が初めてだ。診療分野は皮膚科、形成外科、皮膚管理センターなど。国内では形成外科販売用の医療補助美容用品「DDF化粧品」の供給源として知られている。
「スキン・アンド・スパーコリア」と名づけられたこの病院は、徹底的に上層社会を狙っている。このためウォーカーヒル・ホテルが所有している4階建て新築ビルの3、4階を借り、天井を高くした。
病院は「少数の上流階層の客たちが快適な雰囲気を感じるよう診療室を減らし、その代わり室内空間を最大限に広げた」と話した。病床は10あまりだけを設置し、入院患者を最小化する方針だ。また高価な医療費をとる代わりに徹底した予約制を実施し、一日10人程度だけを診療する計画だ。病院は、同じ階に専門のパーティー場も設置する予定だ。
一日6時間のスキンケア・プログラムの料金は57万ウォン程度。また270種類の多様な水の流れを体験できる「ナイアガラ風のウォールプール」など1台2億ウォンを超える豪華マッサージ器具を取り揃えているという。
病院は、20人あまりの韓国人医療陣を採用する計画だ。外国人医師は保健福祉副長官の許可を受けなければならないなど、手続き上の問題で採用しない方針だ。売り上げの一定割合は毎月、ニューヨーク本社にロイヤリティーとして送られる。病院の閔允基(ミン・ユンギ)部長は「ニューヨーク本社のハワード・ソベル病院長は、韓国でセミナーと医学シンポジウムを開くなど韓国チェーン店の顧問医療陣として活動する考えだ」と話した。
「スキン・アンド・スパー」は、ウォーカーヒル・ホテルがソウル広津区広場洞(クァンジング・クァンジンドン)のホテル敷地に建てている特級「Wホテル」内に2号店を出すなど、江南、盆唐(プンダン)など、2004年までに4カ所に「チェーン病院」を開設する計画だ。
大韓医師協会の李寅聖(イ・インソン)企画政策理事は、これに対して「事実上の医療市場開放の引き金と受け止めている。外国の巨大資本と医療技術が無防備で進出してくる構えを見せているのに、中小医院の保護対策は講じられていない」と憂慮を示した。
cij1999@donga.com






