メキシコのロスカボスで開かれていた第10回アジア太平洋経済協力会議(APEC)の首脳会議は28日午前(韓国時間)、朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)に、核兵器開発計画を放棄する場合、経済的支援の可能性を強調する内容の別の声明を採択した後、閉幕した。
北朝鮮に核開発計画の放棄を求める「北朝鮮に関する首脳声明」は、「われわれは、北朝鮮がアジア太平洋地域の責任あるメンバーとして加わることによって得られる経済的支援に注目したい。しかし、これは核兵器のない韓半島を前提とする」と強調した。
続いて、金大中(キム・デジュン)大統領と江沢民中国国家主席が会談し、北朝鮮の核開発問題の平和的な解決と韓半島非核化に向けた協力を約束した。
この会談で金大統領は、北朝鮮が早期に核問題を解決するように、周辺の関係諸国が積極的な外交努力を傾けることが肝要だとの認識を強調した。これについて、江主席は、韓半島の非核化と北朝鮮核開発問題の平和的な解決を支持するという中国の立場を再確認し、25日の米中首脳会談でも、漸進的かつ平和的な方法で問題を解決すべきとの点を強調したと説明した。
APEC首脳会議は、また△反テロの協力強化△経済成長と開発協力に向けた支援の拡大△金融市場の開放性・多様性・競争力の増進など5つの分野の44項目からなる首脳宣言を採択した。
首脳会議は別に「テロリズムとの闘争と成長促進に関するロスカボス声明」を採択、テロ根絶への意志を確かめ合った。
金大統領はこの日、APECの2回目の首脳会議での演説で「北朝鮮が核などを放棄し国際社会の責任あるメンバーになろうとする誠意を確実に見せる時は、APEC加盟諸国がこれを受け入れ、対話を通じて北朝鮮の安定と経済的な発展を支援しなかればならない」との考えを強調した。
金大統領はAPEC首脳会議の日程を終えて、メキシコを発ち、29日未明、経由地の米シアトルに到着した。
ysmo@donga.com






