国会が2003年度予算案の審議を行う過程で、政府案より4兆2159億ウォン(3.7%)も予算規模を増やしたことから「人気取りの予算編成」という批判の声が高まっている。
政府は、当初111兆6850億ウォンにのぼる予算案を提出していたが、国会の各常任委員会は114兆8739億ウォンに増額し、先週、予算決算委員会に渡した。
これは、ここ5年間、常任委の審査過程で増えた政府案対比の平均増額比率(1.8%)の2倍にあたる。16の常任委員会のうち予算を削減した委員会が1カ所もなかった。このため政界が談合して、国民の税金を浪費しているとの非難を避けられなくなるものとみられる。
こうした現象は、金大中(キム・デジュン)大統領の離党以降、与野の概念が事実上消えているうえ、年末の大統領選挙を控えて、李会昌(イ・フェチャン)候補が支持率第1位になったのを受けて、野党ハンナラ党も放漫な予算審査をけん制するよりは、票を意識して、人気取りに向けた予算編成に加勢した結果と考えられる。
国会は28日、予算決算委員会を再び開き、11月8日までに常任委が審議した予算案についての最終審査を行うが、予算審査よりは朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の核開発問題をはじめとする政治懸案に質疑が集中するものとみられ、実質的な審議を期待するのはむずかしい実情だ。
常任委別に見てみると、運営委の場合、今月初め、来年の国会予算を審議する際、政府案の2467億ウォンより66億ウォンを増額し「自分の予算であるほど厳しく審議すべきなのにもかかわらず、基本的な義務を捨てた」との非難をかっている。増額分には△国会が政府に申請しなかった女性議員用のサウナ設置費用(5億1000万ウォン)△企画予算処が全額削減して除かれるところだった議会活動報告書の印刷経費13億6500万ウォン(議員1人当たり500万ウォン)が含まれている。
そのほか建設交通委員会は9898億ウォン、農林海洋水産委員会は9019億ウォン、国防委員会は5344億ウォンを、それぞれ増額した。
ハンナラ党のある関係者は「与党民主党も緊縮予算への意志がなかったが、ハンナラ党内でも『大統領選挙に勝つ場合、来年度予算はわれわれの持ち分になるだけに配慮した方が良い』との雰囲気が少なくない」と話している。
民主党関係者も「大半の議員らが大統領選挙から1年後に行われる2004年の総選挙を念頭に置いて、地域予算を確保するために、常任委にさまざまな地域予算を盛り込ませたのも、予算規模が増えた原因のひとつだ」との見方を示した。
予算決算委の予算案を最終調整する過程でも、いつになく「地域予算を多く入れること」に全力をあげるだろうという、懸念の声が高まっている。
ハンナラ党の李漢久(イ・ハング)議員は「予算決算委では、常任委が増額させた予算案の一部を削減すると、同額ほどの分を、予算決算委員らが自身の地域の予算として含ませようとするのが慣行だった」とし「同じ現象が今回はさらに深刻化するはずだ」と述べた。
金昇鍊 srkim@donga.com






