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米への輸出、韓国「足踏み状態」中国「飛躍」

米への輸出、韓国「足踏み状態」中国「飛躍」

Posted October. 06, 2002 22:05,   

米輸出市場で韓国は、ここ10年間、足踏み状態にあったのに対し、中国は韓国を追い抜き日本をシェアで脅かしている。

KOTRA(大韓投資貿易振興公社)が6日発表した「米市場での韓国、日本、中国の競合関係についての分析」という報告書によると、93年から2002年上半期までの10年間、中国の対米輸出増加率は年平均で16.8%となり、韓国の9.6%に比べて大きく先んじた。日本の対米輸出増加率は年平均3.3%で、同期間中の米国の輸入増加率(9%)に比べてもはるかに低かった。

ここ10年間、米国の輸入シェアの推移は△中国が5.4%→9.0%△韓国3.0%→3.1%△日本は18.5%→11.1%で、中国の躍進が目立った。

米国は、韓国にとって、輸出量全体の20.7%を占める最大のマーケット。米輸入市場で日本、中国、韓国はそれぞれ3、4、7位になっており、主な対米輸出国家だ。中国の対米輸出が飛躍的に増えているのは、価格競争力にもとづいた輸出商品の品目数が大きく増えたからとみられる。

例えば、昨年、中国が米国に輸出した商品は1078品目で、韓国(932品目)と日本(1058品目)より多かった。輸出品目数は、中国がここ10年間で117品目、韓国が92品目増えており、日本はむしろ2品目減少している。また、3大輸出品目が対米輸出で占める比重は、韓国と日本がそれぞれ73.0%、74.2%であるのに対し、中国は44.6%にとどまった。それだけ、中国の対米輸出が、多様な品目にわたっているわけだ。

米輸入シェア第1位の品目数も、中国はここ10年間、67品目から147品目へと、80品目も増えている。韓国は12品目から13品目へと、1品目の増加にとどまったのに対し、日本は174品目から92品目になり、82品目が減少している。

中国が輸出している主要品目は、靴、玩具など単純軽工業製品からコンピューター、電子応用機器部品、無線通信機器など、いわゆる技術製品に高度化し、品物を取り揃えているとの評価を受けている。

一方、韓国が米国に輸出している品目のうち、中国と競合関係にある品目は178品目、日本とは157品目で、中国の躍進により中国との競合がさらに激しくなりつつあることが分った。競合品目も、電気電子、機械類など技術力を必要とする品目に広がるすう勢だ。

KOTRAの厳(オム)ソンピルチーム長は「最大規模の輸出市場で、米国と競争するためには、これまでの価格競争から抜け出し、先端技術の品目を中心に品目を再構成する一方、高付加価値化、ブランド化、積極的な輸出マーケッティング活動を展開しなければならない」との見方を示した。



李康雲 kwoon90@donga.com