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コロンビア大統領就任式で爆弾テロ 15人死亡

コロンビア大統領就任式で爆弾テロ 15人死亡

Posted August. 08, 2002 22:09,   

南米最大の麻薬基地でゲリラ組織の強いコロンビアで7日、大規模な爆発テロが発生、アルバロ・ウリベ(49)新政権発足に陰りが出始めている。

新大統領の就任式が行われた首都ボゴタの国会議事堂周辺で、左翼ゲリラ組織が発射したとみられる爆弾が爆発し、少なくとも15人が死亡、40人がけがをしたと、コロンビア保安当局が同日発表した。大統領官邸付近でも爆発が起きた。

保安当局はガスシリンダーを利用してロケット弾のように作られた爆弾3発のうち2発は政府庁舎を、1発は大統領官邸をそれぞれ狙っていたと説明する。

コロンビア左翼ゲリラ組織のどれがこのテロを主導したかはまだ明らかになっていないが、就任式前後にテロ活動を強めていた最大のゲリラ組織、コロンビア革命軍(FARC)による犯行とみられる。

大統領は就任演説で「38年間絶えなかった内乱と経済危機に苦しんでいるコロンビアを立て直すためには、ゲリラ組織を必ず一掃しなければならない」としてゲリラ組織との戦いを宣言した。

また、予算節約の観点から、上下院を統合し国会議員数を半分に削減することを進めるため、近く国民投票を実施する考えを明らかにした。

ウリベ大統領は、5月26日に行われた大統領選第1回投票に無所属で出馬し、52%の支持率で当選した。

ハーバード大学とオックスフォード大学を出たウリベ大統領は、上院議員を経てアンティオキア州知事の時代に左翼ゲリラ組織掃討作戦に力を入れた。大統領の父親は1983年にゲリラ組織によって銃殺され、大統領自身も選挙遊説途中6度も暗殺の危機にさらされた。

コロンビアでは、FARCと右派軍閥勢力が麻薬取り引きの利権をめぐって対立し、毎年約3500人が犠牲になっている。また、全人口の64%が貧困生活を強いられており、大都市の失業率が17%を上回るなど、経済は崩壊寸前に追い込まれている。