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米高校卒業生 大学入学前に浦項工大で研究中

米高校卒業生 大学入学前に浦項工大で研究中

Posted July. 26, 2002 22:20,   

「地球村の時代に勉強に役立つなら、どこにだって行けますよ」

6月14日、慶尚北道浦項市(キョンサンブクト・ポハンシ)の浦項工科大学に米国人の高校卒業生、アンディ・チアン(18)さんが、分厚い本を積めたかばんを持って訪ねてきた。

今年5月に米テキサスの高校を卒業したチアン君は、9月のテキサス州立大学への入学を前に2ヵ月間、浦項工大で学ぶために一人で太平洋を渡ってきたのだ。

「大学入学までの時間を有益に過ごしたかったのです。生命科学の分野で優秀な大学をインターネットで検索して浦項工大を知りました。W杯が開かれる所だし、お祖父さんが中国人なので韓国を選びました」

チアンさんは、浦項工大生命工学科の徐判吉(ソ・パンギル、51)教授あてにEメールを送り、自分の計画を説明して助けを求めた。

徐教授は、チアンさんが高校時代に講義を聞いたことがあるという米大学の教授に推薦状を要請し、「大変優秀で誠実な学生」という返信を確認した上で彼の要請を受け入れた。

世界的な科学者になるのが夢だというチアンさんは、いま大学院生たちと一緒に神経の伝達に関する実験にかかわっている。「どうやって一人でここまで来たの」という質問には、理解できないという反応を見せた。

「国に関係なく、熱心に勉強する大学を探し、これからも研究したい分野の雰囲気を前もって経験してみたいと思い立ってのことです。一緒に卒業した同期生たちも、大学に入る前にボランティア活動をしたり、自己啓発のために外国に出かけたりするケースは多いですよ」

彼は、韓国の高校生たちが勉強する姿に首をかしげた。

「韓国の生徒みたいに学校に遅くまで残って勉強するのは見たことがない。ショックでした。米国の生徒たちはスポーツやクラブ活動も熱心にしているし、自分なりに進路を準備しています」

徐教授は、「自分の進路を開拓するために、徹底的に準備し、誠実に努力するチアン君の姿はいかにも大人らしい」と話した。

チアンさんと一緒に寝泊りながら実験も一緒に行っている大学院生の金賢洙(キム・ヒョンス、35、高麗大医学部卒)さんは、「研究室を見学しに来たのかと思ったら、共同研究ができるくらい基礎がしっかりしていた。午前0時が過ぎるまで、時間がもったいないと言って実験に没頭している」と伝えた。

来月17日には米国に帰るチアンさんは、「30年後の自分の姿を描きながら、その日その日を過ごしている」と話した。



boriam@donga.com