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中世と現代が調和する「ロマンの饗宴」ラインガウ音楽祭

中世と現代が調和する「ロマンの饗宴」ラインガウ音楽祭

Posted July. 23, 2002 22:57,   

6月末から9月初めまで2ヵ月あまり、ドイツのヘッセン州ラインガウータウヌス郡一帯で行われるラインガウ・ミュージック・フェスティバルは1988年に始まり、15年の短い歴史を持っている音楽フェスティバルだ。しかし、1日に2・3つのプログラムを同時に行い、計80あまりのコンサートを披露する祭典の規模は「華やかさの極まり」とも言える。

誇るべきものは規模だけではない。アンドレ・プレビンが指揮するロンドン・シンフォニー・オーケストラ、ヘルベルト・ブロムシュテットが指揮するライプツィッヒ・ゲバントハウス管弦楽団、ジョン・エリアット・ガーディナーが指揮するイングリッシュ・バロック・ソロイスツ、ラインハルト・ゲーベルが指揮するムジカ・アンティクワ・ケルン、ピアニストのダニエル・バレンボイム、アルフレッド・ブレンデル、バイオリニストのアンネ=ゾフィー・ムター、チェリストのハインリッヒ・シフ、ギーターリストのジョン・ウィリアムズなどが参加する楽団であり、ソリストのレベルとその数だけでも驚くほど。

今年のフェスティバルには1999年に続く2回目として韓国の弦楽四重奏団が招待された。バイオリニストのキム・ウイミョン(リーダー、漢陽—ハンヤン—大教授)、キム・ギョンア、ビオリストのキム・サンジン、チェリストのソン・ヨンフンからなったクムホ弦楽四重奏団はこのフェスティバルが初めて行われたヨハニスベルク城でユン・イサンの弦楽四重奏5番、フィリップ・グラスの弦楽四重奏3番「三島由紀夫」、スメタナの弦楽四重奏曲第1番「わが生涯より」を演奏しかっさいを受けた。

フランクフルティー、プランクフルティーアルゲマイネなどの各日刊紙はレビュー記事を通じ、「ユン・イサンの曲で肉体・精神的苦痛にあえいだ作曲者の繊細な内面をきめこまかく描いている」という賞賛した。各レビュー記事は特にスメタナの曲でチェリストのソン・ヨンフンが見せた繊細な感情表現に対して賛辞を送った。

19日の「ESWEフォーラム」では、中世から現代までを網羅するこのフェスティバルの多面性を垣間見ることができる一味違う機会が提供された。「ミニマル音楽(極小主義)の先駆的巨匠」と呼ばれる米現代作曲家のスティーブ・ライヒが出演し、対談の形式で自分の作品を説明して、現代音楽専門楽団の「アンサンブル・モデルン」などが「3重弦楽4重奏曲」、「さまざまな列車」など、彼の代表曲を演奏した。

20日、ヨハニスベルクで行われた「クラシック・マラソン」は、若い演奏家の紹介と育成にも関心を注いできたこのフェスティバルのもう一つの姿を示した場だった。6人のソリストと1つの重唱団が出演し、名前通り4時間に及ぶ音楽の大饗宴を繰り広げた。

この日のフィナレーにはジュリアード音楽大に在学中の韓国人バイオリニストのべ・ヨンラン(22)が演奏して注目を集めた。ベはメンデルスゾーンのバイオリン協奏曲e単調を明確ながら力強い表現で演奏し、聴衆から大きな拍手を浴びた。

ラインガウ音楽フェスティバルの設立者兼総監督のミハエル・ヘルマンは、「世界の多様なジャンルと性格の1級演奏家を招待する一方、毎年2つ3つの核心的なテーマを決めてフェスティバルの『集中度』を高める。120にのぼる民間企業の後援のおかげでなんの困難もなくこの巨大なフェスティバルを行うことができた」と述べた。今年のラインガウ音楽フェスティバルは9月1日まで続けられる。http://www.rheingaufestival.de



劉潤鐘 gustav@donga.com