幼い子どもを留学させる場合母親が同行しなければならないため、若い母親の外国語研修が、幼児の早期留学とともに増加している。満6歳前の子どもには留学ビザが出ないため、母親が語学研修の名目でビザを取得し、子どもは同行ビザで連れて行って現地の幼稚園に通わせる方法を使っている。
国際留学院の林鐘夏(イム・チョンハ)副院長は「最近、このような超早期留学についての問い合わせが増えている。江南(カンナム)一帯の留学センターは、毎月3、4人の幼稚園児を留学に送っており、幼稚園児の早期留学が、早期留学全体の約2%を占めている」と語る。
林副院長によると、幼稚園児の早期留学先として親が最も好む国はニュージーランドで、現地でビザを取得でき、費用も比較的かからないという。
子どもを現地の幼稚園に通わせ、母親も語学研修を受けるのにかかる費用は、家賃や学費などを含めて年間2500万〜3500万ウォン程度。子どもだけを留学させる場合は、月約40万ウォンの幼稚園費用を含め、ニュージーランドは1年間で1200万〜1500万ウォン、カナダは2000万ウォンほどかかる。
4才の息子を留学させるために、ソウル江南にある留学センターを訪れたキン某さん(31、主婦、ソウル瑞草区瑞草洞)は「英語が競争力に直結する社会では、幼い頃から英語に慣れるようにするのが大切。同じ考えの主婦が集まれば、小学校では遅く、できるなら幼稚園の時から留学を急がなければならないという話になる」と話す。
しかし教育専門家は、親の過剰な教育熱で超早期留学をさせるのは望ましくないと指摘する。
淑明(スクミョン)女子大学児童福祉学科の劉美淑(ユ・ミスク)教授は「確かに、幼い頃の言語教育は効果があるものの、韓国語もろくにできない頃に外国語を先に受け入れると、言語体系に混乱をきたす恐れがある。3〜5歳の時は、周りの人との関係を通じて喜びを得る重要な時期なのに、父親と離れて見知らぬ土地で暮らすのは、情緒的な安定を害するなど、得るものよりも失うものの方が大きいということになりかねない」と指摘した。
朴民赫 mhpark@donga.com






