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韓国人宣教師、夫人と娘失うも多くの他人を救助 フイリピン漁船事故

韓国人宣教師、夫人と娘失うも多くの他人を救助 フイリピン漁船事故

Posted July. 08, 2002 21:43,   

フィリピンで6日、24人の韓国人を乗せて航行中の漁船が転覆し、3人が死亡2人が行方不明になったが、この事故の時、自分の家族より他人を救うのに全力を尽くした宣教師の努力で犠牲者が減ったことが分かり、深い感動を与えている。

主人公は韓国大学生宣教会(KCCC)所属の宣教師で、今回事故に遭ったKCCC一行を引率する責任を受け持っていたオ・ユンテク(39)宣教師。同宣教師は今回の事故で同じKCCC所属の宣教師である夫人チョン・サンファ氏(34)と娘ウンス(6)ちゃんを失った。

同じ漁船に乗っていたが救助された観光客のユ・ミンシク氏(35)は、8日「船が転覆してしまうほどの荒波のなか、乗っていた24人のうち19人の命を救ったのは、救助船が到着するまでの30分を超える時間の間、現場をよく収拾できたオ・ユンテク宣教師の役割があったからだ」と話した。

ユ氏によると、船は突然やってきた大波のため転覆した。転覆した後、中にいた人たちの一部は船の外側に出てきたが、一部は船に閉じ込められた。荒波によって、沈んでいく状況だった。

ユ氏は「人々がわめき立てる状況で、フィリピン人の船長がいたが、韓国語ができないため全く統制することができなかった。オ宣教師は危険を侵して転覆した船の胴体の方にのぼって、つかまっている人を一人ずつ上に引き上げ、助けて欲しいと叫ぶ人々を落ち着かせた」と話した。

同氏は「オ宣教師は救助船が着いた後も、気を失った人々の人工呼吸をしたり、手当てをした。患者らが病院に到着した後も、自分の家族のことは気にせずに、病院のなかを素足で走り回り他の人々の面倒をみた」と伝えた。

船には、オ宣教師と息子ジンウ(8)君を含めて家族4人が乗っていたが、オ宣教師は極限の状況で他の人々を救うのに全力を尽くして、夫人と娘を救うことができず、周りの人々を悲しませた。

オ宣教師は1991年宣教活動を始め、KCCC群山(グンサン)地区の代表幹事を経て、1999年からフィリピンで伝道活動を行ってきた。これまではフィリピン内の言語宣教訓練院の責任者を務めてきた。

KCCCは、この日、インターネット上のホームページ(www.kccc.org)を通じて、ユ氏との通話内容をを公開した。



buddy@donga.com