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「北艦艇の追撃しなかったのは戦闘拡大を懸念したため」国防部

「北艦艇の追撃しなかったのは戦闘拡大を懸念したため」国防部

Posted July. 04, 2002 22:27,   

国防部は4日、6月29日の西海(ソヘ)での交戦当時、韓国海軍の哨戒艦が逃走する朝鮮民主主義人民共和国(北朝鮮)の警備艇を最後まで追撃しなかったのは、北朝鮮の艦対艦ミサイルの攻撃を受ける恐れがあったためだったと、発表した。

国防部の黄義敦(ファン・ウィドン)スポークスマンは「交戦現場に接近した韓国哨戒艦2隻が北朝鮮のサゴット海軍基地に停泊中だった誘導弾艇に装着したスティックス(STYX)艦対艦ミサイルのレーダー作動を感知した。哨戒艦が全速力で北の警備艇を追撃し撃沈させなかったのは、このミサイルの攻撃による戦闘の拡大を懸念したためだ」と説明した。

同スポークスマンは「韓国軍が強硬対応を自制したのには、このスティックスミサイルのほかにも、北朝鮮黄海道(ファンへド)海岸に配置したシルクウォーム地対艦ミサイル(射程95キロ)と各種の海岸砲、8〜9分内に到着可能な北朝鮮の空軍力などの脅威も考慮された」と付け加えた。

一方、野党ハンナラ党の西海武力挑発真相究明特別委員会のメンバーは、4日、西海を担当する海軍第2艦隊司令部を訪問し、調査を行った後「第2艦隊司令官は『自分たちの戦力で北朝鮮警備艇を制圧できると判断し、付近の空軍機に標的打撃の任務を与えなかった』と説明した」と伝えた。

メンバーの一人、朴世煥(パク・セファン)議員は「これは『戦闘の拡大可能性を防ぐため空軍を投入しなかった』とした、合同参謀議長の説明とは異なるものだ」との考えを強調した。

同委員は続いて「海軍戦術指揮統制システム(KNTDS)の画面を通じて、交戦当日の午前9時20分以降の交戦地域状況を見たところ、操業限界ラインを越えて操業した韓国漁船は1隻もなかったことが確認できた」と述べた。

また、姜昌煕(カン・チャンヒ)委員長は「第2艦隊司令部は射撃中止の命令を下す時まで『負傷者5人』という最初の報告のほかに追加の報告を受けていない。司令官は『被害が大きいことが分かっていたら、北朝鮮警備艇のあとを追いかけてでも、射撃しただろう』と話した」と伝えた。



ysh1005@donga.com