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[社説]権力不正にレッドカード

Posted June. 14, 2002 23:33,   

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6・13地方選挙で表われた有権者の意思は、権力不正に対する断固たる戒めであった。投票率が48%台という史上最低を記録した。票に表われた民意は明らかである。大統領の息子をはじめとし、これまで権力の中枢とその周辺で起こった仲間内の不正・腐敗に「レッドカード」を突きつけたのだ。

98年の地方選挙で、ソウル市長と京畿(キョンギ)道知事、仁川(インチョン)市長の首都圏の広域自治体の首長を席巻した与党民主党(旧国民会議)は、今回の選挙で敗戦を免れなかった。これは権力不正への国民の憤りを象徴的に表わしている。民主党はこれまで、権力不正を隠そうとする態度に終始した。党総裁だった金大中(キム・デジュン)大統領が離党して、盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補と韓和甲(ハン・ファガプ)代表の体制で新しい陣容を整えたが、権力不正の対処には生ぬるい姿勢を続けた。有権者は、そのような民主党に愛想がつきたのだ。

嶺南(ヨンナム)圏の広域自治体首長にも、民主党は一席も当選しなかった。これにより、民主党はすぐにも盧武鉉大統領候補の再信任問題という難題に直面することになった。湖南(ホナム)を除いた大半の地域での惨敗で、「盧・韓体制」は当分深刻な問題にぶち当たるだろう。その結果がどうであれ、明らかなことは民主党が変わらなければならないということだ。大統領候補と党代表の「嶺・湖南ペア」で地域統合を掲げても、権力の不正・腐敗に対する痛切な反省と断絶の意志を示さない限り、多数の有権者の信頼を取り戻すことは難しい。

地方選挙の結果が、年末の大統領選に決定的な影響を及ぼすと即断するにはまだ早い。しかし、基礎自治体長選の惨敗のように、民心が現政権と民主党から離れたことは確かだ。現政権と民主党は、民心離反の根源である権力不正から目をそらせてはいけない。遅ればせではあるが、権力不正との断絶をより具体的に実践しなければならない。これは単に票の問題ではない。国民の絶対的な要求なのである。今回の地方選挙の結果は、その国民的要求の表われといえる。