「8グループ、全部が死の組」
サッカー・2002韓日ワールドカップ大会のふたを開けた結果は、絶対的な強者や絶対的な弱者の区別なく、8組の全グループで決勝トーナメント(16強)進出をめぐる大混戦が繰り広げられている。
今大会は、32カ国が出場し8組に分かれてリーグ戦を戦ったあと、各組の上位2国が決勝トーナメントに進出する方式。1次リーグの48試合のうち20試合が終わった6日、どのチームも16強進出を豪語できないほど、激しい接戦が展開されている。
大会開幕前まで、専門家たちは、アルゼンチン、イングランド、スウェーデン、ナイジェリアなど強豪ぞろいのF組を最大の接戦が予想される「死の組」と呼び、残りの組では、強豪チームがそれぞれ無難に16強に進出できると予想していた。
しかし、前回王者のフランスが属したA組から異変が起き、大混戦が続いている。
A組では、アフリカの新興セネガルが1勝1分けで、北ヨーロッパの強者デンマークと並びリード。ウルグァイは1分け1敗の勝ち点1だが、1次リーグ3戦目で大勝を収められれば、いつでも16強進出が果たせる。同じく1分け1敗だが多得点で抜かれ、同組最下位に落ちたフランスは、残るデンマーク戦で2点差以上で勝たなければ、16強進出も望めなくなる瀬戸際に追い詰められている。
「永遠の優勝候補」ブラジルが属しているC組も、死の組とは言えないまでも、初戦を戦った結果は、どのチームも容易に16強進出を豪語できないことを浮き彫りにした。当初、ブラジルは破竹の勢いで連勝を果たすとみられていたが、早くも初戦のトルコ戦から苦戦の末に勝利を挙げた。しかも得点差でコスタリカに抜かれているため、天下のブラジルもまかり間違えば組3位に下落する可能性を排除できない状況だ。
韓国が属しているD組は、米国が強豪ポルトガルをくだす異変を起こし、韓国と米国が首位に並んだが、1敗のポルトガルとポーランドも、残る2試合に総力戦で臨むのは必至で、先は霧の中だ。
サウジアラビアが、2敗で1次リーグ敗退が決まったものの、ドイツとカメルーン(以上、勝ち点4)、イングランド(勝ち点2)が激しく角逐しているE組。さらに、日本とベルギーが同じ勝ち点1で競り合うH組も、試合ごとに明暗が分かれる大接戦が予想されている。
イタリアとメキシコが勝ち点3で並んでトップを維持しているG組は、98年フランス大会で4強に進出したクロアチアが1敗を喫したのが異変に挙げられているが、今後の成績次第では、16強の地図が塗り替えられる可能性はいくらでもある。
stt77@donga.com






