インド、２週間以内にパキスタン空爆へ 英紙報道

インドとパキスタンの軍事的緊張が続くなか、インド軍が２週間以内にパキスタン領カシミールを空爆する計画があると、英紙テレグラフが６日報じた。

それによると、インド軍は今月中旬に、米国のアフガニスタン戦争の方式をまねて、まず大々的な空爆を加えた後、ヘリコプターで特殊部隊を投じ、地上戦を展開する計画だという。

インドの高官らは、中国とパキスタン領カシミールを結ぶカラコラム・ハイウェイと、５０〜７５カ所にのぼるイスラム武装勢力の基地が空爆目標になると述べた。

インド軍の戦略は、まずハイウェイを破壊してパキスタンの同盟国である中国からの武器の支援を不可能にし、最前線部隊への補給ラインを遮断すると同紙は伝えた。

一方、インドとパキスタンの緊張緩和に向けて派遣された米国のアーミテージ国務副長官は、６日にイスラマバード入りし、仲裁活動を開始した。来週には、ラムズフェルド米国防長官が、インドとパキスタンを訪れる。これに先立ちブッシュ米大統領は５日、ムシャラフ・パキスタン大統領、バジパイ・インド首相とそれぞれ電話で会談し、両国の緊張緩和を促すとともに、対話と外交を通じて紛争を解決するよう求めた。