2002サッカー・ワールドカップ(W杯)で巻き起こっている「コリア突風」が、ひぼうや中傷、暴露合戦に染まった地方選挙のムードを変えつつある。政界は4日、対ポーランド戦での韓国チームの歴史的な勝利によって、国民統合のムードが盛り上がっていることを考慮、暴露、ひぼう合戦のネガティブキャンペーンの自制を決め、変化した環境の中で新しい戦略を模索している。
▲W杯の熱気に歩調を合わせた戦略修正〓野党ハンナラ党と与党民主党は、それぞれ韓国代表チームの善戦が自党に不利にはならないと判断している。
まずハンナラ党は、W杯の熱気で20、30代の若い有権者層の棄権が続出し、全般的に投票率が低調になるとみている。そこで、組織をフル稼動させて、首都圏の党支持基盤である40代以上の中・高年層の票集めに力を入れる戦略だ。李明博(イ・ミョンバク)ソウル市長候補は、W杯の熱気を狙って江辺北路(カンビョンプクロ)を「W杯大通り」と命名することを主な政策公約に掲げた。
民主党は、ポーランド戦の勝利によってベスト16入りの可能性が高まったことで、有権者の未来指向的な思考が広がるとみて、大統領選候補やソウル市長候補に比較的若い候補者をたてた自党に、有利に展開するものと期待している。
金民錫(キム・ミンソク)ソウル市長候補の選挙対策委員会の金成鎬(キム・ソンホ)スポークスマンは「W杯の初勝利と、16強進出への可能性が高まったことで、国民が希望と自信を持つようになり、過去よりも未来、政党よりも候補者個人のビジョンを重視する雰囲気に流れつつあると判断し、投票率の向上に全力を傾ける」と述べた。金候補側は、W杯の特需を狙って「ソウルにホームをおくサッカーチームを作る」 という新しい公約を掲げた。
▲暴露合戦の自制〓民主党は5日「今日は政争のない日」と宣言した。鄭範九(チョン・ボング)スポークスマンは「W杯の勝利で国民がひとつになり、16強進出、8強進出を願っているなか、わが党も、国民のエネルギーを一つに結集するという趣旨で、今日は他の政党を刺激したり、攻撃する論評はしない」と述べた。
ハンナラ党も、残りの地方選挙の期間、ネガティブ戦略を自制することにした。党独自の調査の結果、W杯の熱風の中では民主党のネガティブ攻勢も通じないため、それに対応する必要がないと判断したためだ。
▲選挙結果の影響半減〓韓国がベスト16入りする場合「6・13地方選挙後にも、W杯の熱風がしばらく続くものとみられ、選挙の勝敗の影響が半減する可能性も少なくない。なかでも、選挙翌日の14日に、予選最後の試合であるポルトガル戦が行われるうえ、予選を通過した場合、ベスト8入りの可能性も出てくる。従って、選挙に惨敗しても、党指導部の責任論などの余震が、W杯の熱気で緩和されるという観測が出ている。
尹永燦 鄭然旭 yyc11@donga.com jyw11@donga.com






