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[社説]同時地方選挙もW杯のように

Posted June. 06, 2002 00:38,   

サッカー・2002年ワールドカップ大会(W杯)の韓国とポーランドとの試合で韓国チームが挙げた感激の勝利は、サッカーでない他の部門、とくに韓国政治の後進性を再度振り返ってみるようにする機会になった。選手団が見せてくれた闘魂とチームワーク、正々堂々たる勝負は、いま全国同時地方選挙の最中にある政界の姿とはあまりにも対照的すぎる。

全国各地の選挙現場は現在、相手候補へのひぼうで埋め尽くされている。口にすることができないほどの下品な攻撃合戦、相手側に向けた悪宣伝、人身攻撃が度を過ごしている。サッカー代表チームのように正々堂々と戦って勝利したいというフェアプレーの精神は姿を消し、それぞれ裏側での反則で日々を暮しているのだ。党本部はさらに政争を繰り広げている。

中央選挙管理委員会が、各政党にひぼうを自制するよう要請し取り締まりに乗り出しているが、実効をあげられずにいる。それぞれの党の様子をうかがうばかりの形式的な取り締まりから脱し、脱法・違法な事実が摘発されれば断固とした処罰措置を取らなければならないだろう。サッカーの試合ではファウルとなれば、違わず制止され極端な場合退場処分まで受けるのだ。

W杯に出場した選手らは長い間にわたって汗を流し鍛えられた実力のある人材だ。しかし、同時地方選挙に飛び込んだ人物らのなかには、地方行政とは全く相応しくない人々も多い。税金を一銭も納めていない人も少なくなく、詐欺・横領・暴力・窃盗など前科を持つ人も多い。能力が疑問視される人も多い。こうした時、国民は政治から希望の代わり絶望を感じざるを得ない。しかし、選挙状況が気に入らないからと言って有権者である国民が違法を監視し、資格不足の候補を判別することをおろそかにするとしたら、それは審判も不在で応援もないサッカー試合となる。国民が無関心を示せば、韓国の地方選挙はその後進性を遺産のように悪循環させることになるだけだ。

W杯のような和合とフェアプレーの精神がよみがえってって来る時こそ、選挙も国民的祭りになるだろう。政党や候補者は何よりもひとまず身についた「反則の習慣」から捨てるようにし、実力でもって勝負しなければならない。また、有権者はきちんとした審判の役割を果たすべきだ。それが、今回のW杯が政界に送るメッセージである。