
ワールドカップ(W杯)開幕を二日前にした29日、対立状態が続いていたKBSの労使が、労働組合(パク・サンジェ委員長)のスト強行直前に経営側との深夜交渉が妥結し、W杯中継に影響が出る事態は免れた。
労組は、組合員に実施したストへの賛否投票でスト案が可決され、暫定的にスト突入時点を30日頃に予定していた。このため、KBSでは、W杯中継に対応できる代替人材を確保するなど、一時、緊迫した状態が続いていた。
当初、労組は29日午後5時に総会を開き、スト突入の時点を発表する計画だった。しかし、W杯を前にした状況で、公営放送局として、国家基幹放送局に対する視聴者からの非難を意識し最終交渉に応じたという。とくに、こうした状況は経営側にとっても同じように負担になった。交渉は、29日午後9時、KBSの朴権相(パク・グォンサン)社長をはじめ経営陣とパク・サンジェ委員長が向かい合って4時間も続いた。その結果、賃上げの折衝案を設けることなどで合意し、交渉は一段落した。
今回の交渉で異例だったのは、朴社長が直接出て解決策を模索した点だ。しかし、放送局周辺では、「経営者側が積極的な姿勢で交渉に取り組んだことは評価できるが、それも、労組が国を挙げての行事であるW杯を人質にスト強行への意志を示したからではないか」と、苦い反応も出ている。
金秀卿 skkim@donga.com






