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[社説]盧武鉉候補の「不適切な」発言

Posted May. 29, 2002 22:47,   

「南北対話一つだけでも成功できたら、あとは全部滅茶苦茶になってもいいんだ。残りは、適当にやっても大丈夫」。与党民主党の盧武鉉(ノ・ムヒョン)大統領候補が28日、仁川市富平(インチョンシ・プピョン)駅で開かれた政党演説会のなかで行った発言だ。盧候補は、「南北対話さえうまくできれば、他のことは少しできなくてもいいくらい、重要だという意味」だとも付け加えた。「めちゃくちゃ」「適当に」とは、南北対話の重要性を強調するための「盧武鉉流のレトリック」だということだ。

しかし良識のある普通の人々なら、この発言を耳にして顔をしかめるに違いない。ましてや、それが大統領候補の言葉であるとなると、心配になってくることだろう。盧候補は自らの「整理されていない言葉の不安定さ」について熟慮すべきだ。言葉の不安定さは、認識が不安定だと見られかねない。反語法だとは言え、国政を全うしようとする人物が「残りは適当に」と言ったとき、国民は不安に思えないだろうか。

盧候補は同日、ある週刊誌とのインタビューで「検察内部にハンナラ党の李会昌(イ・フェチャン)体制を支援する勢力がいる」と話した。「私がタイガープールス・インタナショナルから後援金を受け取ったのは事実だが、その情報を漏らしているのには理由があるはずだ」とも述べた。すでに検察に対して何回も「警告」してきた盧氏が、具体的に「李会昌の検察」と名指したのは、これまた不適切な言葉だ。

かりに、検察捜査に不満がある場合でも、そういう言い方をしてのでは、検察の政治的中立という優先価値を公党の大統領候補がし意的にきそんしているという批判を免れるのは困難だ。何よりも検察の政治的中立を妨げる第一の要因が、依然として権力側にあるとみる多数の国民が、盧候補のいわゆる「逆政治検察論」に納得するだろうか、疑問だ。

盧候補は、長い目でみて、国の正しいあり方を作っていく上で何が大事なのかを、慎重に考えて発言すべきだ。言葉は認識の表現だ。