路線バスがバス停に着くと「○○です」という案内放送が流れる。
数年前まで、バスの運転手がバス停に到着するたびに、毎回録音テープを操作して案内していた。ところが、この頃のバスは、自動的に案内放送を流している。これは、赤外線無線通信を利用したもの。
バス停の、およそ100メートル先の道路沿いには、赤外線を送り出す送信装置(写真上)がある。道路沿いの送信装置が送り出すバス停のコードを受信して、自動的に案内放送を流す仕組みだ。時おり、バスの中で「○○商店前です」という案内放送を耳にすることがあるが、これも特定の位置に、赤外線送信装置が取り付けられているからだ。バスの運転手の頭上には、黒い、一見変わった時計が取り付けられている。時々、その時計が「ピー」という音とともに「38:12:58」と、意味不明の数字を表示することがある。間もなく、時計は現在の時刻に戻っている。
この時計は、配車間隔を表す端末。「38:12:58」は、固有ナンバー38のバスが、その地点を12分58秒前に通過したという意味。運転手は、その時間を見て、スピードをコントロールする。これも、街角の電柱やビルの屋上に、短距離無線通信設備(ビーコン)が取り付けられているから。ビーコンは、前のバスがこの地点を何分前に通過したのかを知らせてくれる。このような無線通信により、バス停では「6番バスは、5分後に到着します」といった、到着案内サービスを提供できる。
このような無線通信サービスは、車両盗難追跡システムにも利用できる。盗まれた車両が、自動的に自らの位置を警察に通報するため、容易に追跡することができる。
ゴルフ場の電動カーにも、このシステムが取り付けられている場合がある。混雑したゴルフ場で、バスのようにゴルファー間の間隔を維持するのに用いられている。
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