イタリアのバッジオ(35、ブレシア)とブラジルのホマリウ(36、バスコダガマ)
欧州と南米サッカーを代表する両ベテランスターが2002W杯出場の自国代表チームの名簿からともに外れ、W杯で2人に会うことを期待していた全世界のサッカーファンに失望を与えている。
7日ホマリウのブラジル代表チームの脱落に続き、9日に発表されたイタリア代表チームの名簿でもバッジオの名前が抜けていた。
94年のアメリカW杯の決勝戦で対戦したイタリアとブラジルの攻撃をリードしていたバッジオとホマリウは「最後のW杯出場」だという決意で、最近自国のプロリーグで大活躍したが、結局代表チームのエントリに名を載せることができなかった。2人は自国サッカーファンの全幅の支持の中でW杯出場が期待されたが、監督と後輩選手の反対にぶつかって脱落したという。
4回連続のW杯出場を狙ったバッジオは、今年初め、回復期間6ヵ月を要するひざの手術を受けても早く回復し、ゴール感覚も上がってきていることから、マスコミは彼の代表復帰を一斉に支持し、トラパトニイタリア監督も、彼に対して持続的な関心を示した。しかし、後輩の選手が「チームの団結を阻害する」として、露骨に彼の復帰に反対するなど、「内部の敵」が多かったのも脱落の要因になったという。
またホマリウは今年、自国リーグで絶頂のゴール感覚を誇示して、生涯1試合平均0.946ゴールで、「サッカー皇帝」ぺレー(平均0.931ゴール)を追い越し、去年の2002W杯南米予選で、ブラジル代表チームが揺れるたびにゴールを決める功績を立てたが、ついに脱落の苦杯を喫してしまった。
ブラジル大統領まで彼の復帰を支持する中、ホマリウは「涙の攻勢」まで展開したが、普段彼を快く思っていなかったルイス・ブラジル監督はついに彼を受けいれなかった。
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