南米ベネズエラのチャベス大統領(写真)が12日に辞任し、キューバに亡命する準備をしていると、米ウォールストリートジャーナル(WSJ)紙が同日報じた。
同紙は「チャベス大統領と一行を乗せるため、2機のキューバ機がマイクエティア国際空港に待機している」と伝えた。
これに先立ちグロボシオンテレビ局は「12日未明に大統領府を訪問したバスケス陸軍参謀総長とビセンテ国防相らが、流血事態が起きたことに責任を取り大統領を辞任するよう迫ったところ、大統領はこれを受け入れた」と報道した。
ベネズエラ各紙は、「チャベス大統領は大統領府で辞任を表明したあと、すぐ陸路でカルロタ空軍基地に向かった」と報じた。
ベネズエラ最大の単位労組である国営石油会社(PDVSA)労組と労働者総連盟(CTV)、商工人連合会(ペデカマラス)の無期限ゼネストと、それに対するチャベス政権の強硬対応に端を発した流血事態で、同日午前現在13人が死亡し、110人が負傷したとAP通信が配信した。
世界4位の産油国であるベネズエラの情勢不安で原油生産と輸出に狂いが生じ、国際原油価格は上昇傾向を示している。






