サメが上手に泳げる秘けつは、うろこにある小さな突起のお陰だ。
水泳をすると、流れる水が皮膚の表面でくるくる回る渦流現象を起こす。このため摩擦抵抗が増えて水泳のスピードが落ちる。しかしサメのうろこにある小さな突起は、渦流現象を防いで摩擦を減らし、スピードを向上させる。
このようなサメのうろこの秘密は自動車、飛行機、潜水艦、水着など、空気や水の抵抗を受ける運送手段で活発に利用されている。
日本のタイヤメーカーであるブリッジストーン社は最近、サメのうろこの原理を利用したタイヤを開発して市場に出した。同社はタイヤの溝にサメのうろこのような微細な突起を作って水や空気が渦流現象を起こさずに速く流れるようにした。
飛行機も人工のサメのうろこを表面に付着する。アメリカの3M社はサメのうろこのような突起があるフィルムを製造しており、アメリカの航空会社、キャセイパシフィック社はこのフィルムを飛行機の表面に付着させた。
ソウル大学のチェ・ヘチョン(機械航空宇宙工学科)教授は1992年に、人工のサメのうろこを飛行機に付着させると、最大8%まで空気抵抗を減らせるという事実を明らかにした。航空機は空気摩擦を少しだけ減らしても燃料を大きく節約できる。サメのうろこの原理は潜水艦を製造する時にも利用されている。
最近、水泳選手たちも人工のサメのうろこを利用して新記録を更新している。2000年シドニー五輪の時から登場した全身水着がその主役。その前にも、サメのうろこを付けたヨットが大会で優勝して注目を浴びた。
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