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「フォックスニュース」CNN、MSNBCを抜く

「フォックスニュース」CNN、MSNBCを抜く

Posted March. 08, 2002 09:54,   

米国のニュース専門ケーブル放送会社のCNN、フォックスニュース、MSNBC3社の視聴率競争が激しさを増している。

6年目に入ったフォックスニュースチャンネルは、1月から22年の伝統を誇るCNNを主な時間帯の視聴率で超えている。夕方8時から深夜12時まで主要時間帯別の一日平均視聴者数は109万1000人。CNNは加入世帯数でフォックスニュースより900万世帯多かったが、視聴者数は92万1000人だった。MSNBCは35万8000人。フォックスニュースは広告主が好む25〜54才の年齢層向けに行なった視聴率調査でも、これら2社を追い越した。

公営放送のPBSは5日、フォックスニュースの強い点をを「専門家の観点からの報道」にあるとした。CNNが世界42ヵ所にある支社の通信員を通じて主なニュースに対する事実伝達に焦点をあてているなら、フォックスニュースは、問題ごとに専門家の目を通じ、その問題をみることができるのがその差だ。実際、討論番組でフォックスニュースの看板格の「スペシャルリポート」はCNNの似たようなプログラムより5倍も多くの時間が配分されている。

これに対し、CNNの最高経営者は「CNNは事実報道という正統ジャーナリズムを追求しているため、本当に大きい事件が起きたら視聴者はCNNを見る」と反発した。しかし、3社が全く同じく報道したブッシュ大統領の今年の年頭教書発表の時も、CNNとMSNBCの視聴者を全員合わせた数より多くの人々がフォックスニュースにチャンネルを合わせた。

3社の競争はスターアンカー競争となっている。CNNは最近フォックスニュースからポーラジョンとABC放送からアロンブラウンをスカウトし、ラリーキングとも再契約をした。フォックスニュースは、CNNからはサスターレンを、MSNBCからはジェラルドリベラをスカウトした。



金晟圭 kimsk@donga.com