米大学院資格試験であるGMATとGRE試験問題が、韓国で流出する事件が頻繁に発生すると、試験を主催しているアメリカのETS社が、問題の流出を防ぐため、試験に応じられる回数を制限する措置を取ったことが後で分かった。
韓国内でETS業務を代行している韓米教育委員団の関係者は4日「韓国での問題流出の状況が深刻であるため、両試験に対し『一人の受験生に一生5回』という制限を設けた」とし、「GMATは2002年1月1日から制限措置が始まり、GREは7月ごろから制限が始まる」と話した。
これにより、これまで受験の回数制限を受けなかった受験生は、今年から生涯に5回だけ試験が受けられるようになり、反発を買っている。
韓国内での問題流出は、試験がコンピューター(CBT)方式で出願されるようになってから起こったという。
1ヵ月に1回、毎月初め、問題のプールを作り、ここから毎日毎日問題を選び出すため、月初めの試験に応じたことのある人によって問題のプールが公開されるというもの。
コンピューターに試験方式が変わった後、一部の受験生と英語学院の講師は、月初めの試験に応じて、問題を記憶しておき、インターネットに載せたりした。学院は、これらの問題を受講生に教えており、他の受験生もインターネットに載せられた問題を勉強した後に、月末の試験に応じ点数を上げたりした。
韓米教育委員団の関係者は「一部の受験生は、学院の講師を個人的に雇用し、前日、先に試験を受けさせ、自分は次の日試験に応じて、少しでも点数を上げようとしている」と話した。
同関係者はまた、「比較的問題の流出がたやすい中国で試験を受けるために、中国に行く学生もあるかと思えば、ビデオカメラを持って試験場に入り、問題を録画する場合もある」と話している。
これに対し、受験生と学院は、受験の制限措置は問題をきちんと保つことができなかった自分たちの過ちを受験生らになすり付けるものと反発している。
A英語学院の関係者は「問題の秘匿は、主催者の役割であるにもかかわらず、これといった方法がないため、学生に負担となる回数制限措置を取ったのではないか」と非難している。
GMAT試験を準備している金某(28)さんは「回数制限ができたことで、もっと慎重に試験に応じるようになったことは事実だが、これだけで問題の流出を防ぐのは難しいだろう」とし、「すでに英文の名前の表記を変え、回数制限を避けようとする学生もいる」と指摘している。
朴民赫 mhpark@donga.com






