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[社説]政権の腐敗を一掃することから救国を始めるべき

[社説]政権の腐敗を一掃することから救国を始めるべき

Posted January. 01, 2002 15:37,   

夜明けとともに新しい年が始まった。政権レベルのあらゆる不正と腐敗、そして偽善に満ちた言動で国民を失望させ、怒りを募らせた一年(辛巳年)を後にして、新しい年(壬午年)を迎えながら、新たなる希望と期待を国民とともに分かち合いたいと思うのである。1945年の終戦直後の混乱、建国直後の戦争、たび重なる政変、さらに国際社会からの外圧と波風にもまれながらも、国民全体の汗と犠牲をもって再び築き上げてきたこの国が、不法と不意、かっとうと無秩序の泥沼にはまって苦しむのをこれ以上は容認できないので、我々はさらに気を引き締めて、悲壮なまでの思いで取組まなければならない。

今年は、民族と国の将来に関連して非常に重大な年といえる。世界に向けて大韓民国をありのままに知らせる契機となるワールドカップサッカー大会と、アジア大会を成功裡に開催すること、そして米国のブッシュ大統領が宣言した「戦争の年」にあたり、国際社会で名分と実利をともに確保すること、また成熟した秩序の中で地方選挙を実施すること、経済を活性化させて国民の暮らしを豊かにすること、さらに南北関係の実質的な改善と発展を成し遂げること、などが待ち受けているからにほかならない。

ところが、これにもまして最も重要なことは、第16代大統領選挙を公明正大に実施することだ。この大統領選挙の全過程とその結果こそが、21世紀に入って最初の10年代での韓国の命運を左右するはずだからである。大統領に相応しくない人物を選択した余りに、国の運命が八方ふさがりとなる一方で国論が分裂し、しまいには国民すべてが苦労を強いられる、という苦い経験をしているのだ。

とすれば、歴史的な分岐点とすべく、新年早々から始めてできるだけ速やかにやり遂げなければならないのは何だろうか。立場によって、解答は幾つもあり得るだろう。しかし、我々は政権腐敗の大掛りな一掃、とりわけ政権の中枢に対し、徹底してメスを入れることが正解だとみている。このように、思い切った対策がなければ、国民の不信と冷笑をぬぐい切ることができず、それが解消されない限り、政府の権威は失墜する一方で、どんなことも有終の美を結ぶことができず、そうなれば、国民すべてが意欲を失い、国全体が活気を失うことになると憂えるからである。

自民連との連立与党を作っていた時代を含め、いわゆる国民の政府が発足して以来、目立った現象は、政権の中枢にいる要人が介入した不正腐敗または不祥事のまん延である。政権与党の国会議員をはじめ、国家情報院、検察庁、警察庁など、中枢機関の要人はもとより、大統領を補佐する幹部に至るまで、不法で悪性のロビーに深くかかわっているこの現実は、結局不正腐敗が、政権レベルで行われたということを、ほとんどの国民に信じ込ませることになる。

それに、疑惑が持たれるたびに大統領の家族、さらにいわゆるキングメーカーたちの名前がついてまわるこの現実は、政権の中枢に対する信頼を失墜させた。疑惑の焦点となっている「下手人」の海外逃避と、1ヵ月後に行われた「事実発表」は、その「下手人」の背後と「おおもと」がどんな勢力であるか、ある程度は察しが付く。

それゆえ、政権指導部の、表面上は美しいが、実際は偽り同様の言動から偽善を感じてしまうのである。国の中枢機関の名誉が、これほどまで汚れ、威信が地に落ちたのは、建国以来稀にみることだと判断している。

国の現実がこれほどまで深刻であるにもかかわらず、政権指導部は、自分たちが太平盛大を成し遂げたかのような発言を続けている。厳しい時局を指摘しようものなら、マスコミのせい、野党のせいだとして、その責任を転嫁しては、自己合理化に余念がない。大統領候補に名乗りを上げている大物の政治家でさえ票稼ぎに気を取られ、時代遅れ的な世論操作と相手候補に対する中傷で忙しいのだ。党内候補選びにせよ大統領選挙にせよ、選挙当日に近づくほど一部候補の間では、地域かっとうをあおるような言動や金銭をばらまくなど、亡国的なまねがはなはだしくなるはずだ。このように惨澹たる現実の中で、いかに経済を活性化させいかに社会の綱紀を正し、いかに跳躍と発展、そして国民の和合と南北の和解を実現できようか。実に嘆かわしいことである。

したがって、今年国の第一の課題は、政権腐敗の一掃であると主張したい。政権の中枢で犯されている不正と腐敗を徹底して暴き、不当に影響を行使した者を含むすべての犯罪者を、法にもとづいて裁かなければならない。強い疑いが持たれている政治家と前現職の高官が事前に海外へ逃避するのも防がなければならない。そうして、クリーンな社会の気風を新たに吹き込んでこそ、国民もざ折感から立ち直り、希望を抱いて底力を発揮することができる。「希望の政治」は、そこから始まる。

金大中(キム・デジュン)大統領は、任期の終盤をそのことから取り掛かるべきだ。それが、国を正しい道に導き、国民を助ける救国運動の始まりである。東亜(ドンア)日報は、是々非々と不偏不党の正論として、この救国的課題の進行状況を厳しい目で見守るつもりだ。