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「景気回復、来年下半期に本格化」 韓国銀行

「景気回復、来年下半期に本格化」 韓国銀行

Posted December. 08, 2001 12:24,   

韓国銀行が7日、来年度国内総生産(GDP)成長率が今年の推定値2.8%より高めの3.9%になるとの見通しを示した。韓国銀行の予測値は、この日予測値を上方修正した韓国開発研究院(KDI・3.6%)やその他の研究機関より楽観的だ。

消費および建設投資が今年下半期の景気を牽引している中、来年下半期から輸出と設備投資も次第に持ち直すだろうという予測が予想値の上方修正につながった。

▲米国経済の回復次第〓韓国銀行の予想値が相対的に高いのは、最近、米製造業・サービス業部門で信号が相次いだことが反映されたためと考えられる。米国経済が利下げ、減税政策などの効果で来年中盤に回復に転じれば、米国への輸出依存度の高い韓国経済も長い不況のトンネルから抜け出るだろうという見方。

▲依然続く不確実性〓諸研究機関は、「単純な予想値よりも流れを重視すべき」と注文をつけた。不確実性が大きいだけに、1%前後の予想値の差は大きな意味を持たず、経済の流れがどのような変動要因によって変わるかがより重要な「景気解読法」だという意味だ。

現在、専門家らが挙げる韓国経済内の大きな不確実性は大きく△米国経済の回復の時点△アフガン戦争などの国外要因△国内金融市場の不安定性などの内部的要因に分けられる。内需分野は政府の財政投資等で息を吹き返しているが、民間投資はこのような不確実性があることから伸び悩んでいる。

▲下半期には政治的変数と景気調節能力が重要〓韓国経済研究院や金融研究院などは、来年下半期に、凍り付いていた輸出と民間投資が息を吹き返すことで景気が過熱することを懸念している。上半期には景気喚起が必要だが、急激に回復に向かうと、経常収支が赤字に転じ、物価上昇を食い止められなくなるからだ。韓国銀行も、来年下半期から経常収支黒字幅が現象すると予想している。

しかも、下半期には大統領選挙が予定されていることから、政府が緊縮政策で景気運用パターンを改善することが困難になりかねない。金融研究院チョン・ハンヨン研究委員は「88年のソウルオリンピック以降景気調節に失敗して経常収支が赤字に転じた経験を忘れてはならない」と警告している。



朴來正 ecopark@donga.com