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ヒディンク監督、「欧州サッカーとは…」講演

ヒディンク監督、「欧州サッカーとは…」講演

Posted December. 05, 2001 10:48,   

「アメリカはヨーロッパ・チームと同じく、殆どの選手たちが大柄でパワーフルだ。韓国がワールドカップ本選1勝という目標を達成するには、パワーとスピードで試合を掌握する相手を圧倒しなければならない」。

4日、パジュにある国家代表サッカートレーニングセンター(NFC)で開かれた「NFC 完工記念セミナー」で、一線の指導者たちを相手に「ヨーロッパ・サッカーと韓国サッカー」というテーマで講演をしたヒディンク韓国代表チーム監督が、韓国の2002年ワールドカップの対戦相手であるポルトガル、ポーランド、アメリカについて具体的な評価をして注目を浴びた。

彼は、ポーランドは典型的なヨーロッパ式のパワー・サッカーを駆使しており、特に両サイドの突破が強み。ポルトガルは「南米型ヨーロッパ・サッカー」で個人技量に長けており、抜群の組織力を持っていると評価した。この日、特に注目を引いたのは、アメリカに対するヒディンク監督の評価だった。彼は、ポーランドとポルトガルと同じく、「アメリカもヨーロッパ・チームだ」と主張した。

現在、オランダのNACブラダー所属のアニー・スチュワートなど、ヨーロッパのプロリーグで活躍している選手を8人も擁しているアメリカは、パワーとスピードが優れたヨーロッパ型サッカーを駆使するため、これに備えて緻密な戦略を立てなければならないと強調した。

一方、ヒーディンク監督は、今年の1月に韓国代表チームを受け持った以降の成果を強調しながら、韓国は十分に1次リーグを通過して16強以上の成績を出せると自信満々に言った。

彼は、代表チームで感じた韓国サッカーとヨーロッパ・サッカーとの最も大きな違いとして、選手たち同士の対話不足を挙げた。彼は、選手たちが若年層(18〜23)、中間層(23〜27)、老将層(28〜32)などに別れて、食事する時もそれぞれのテーブルを囲んで座り、平素にも互いに対話すらしないと指摘した。このような代表チームの誤った「文化」が試合の時にも表われて、全体的な組織力を緩める結果を生み出したという話だ。ヨーロッパのように試合の時には高い声で自分の位地を知らせ合い、誤ったところを指摘し合わなければならないが、韓国チームは、若い選手たちが先輩に対しては、全く口を利かないということ。しかし、ヒディンク監督は、最近は非常によくなったと言う。

ヒディンク監督は、「韓国代表チームは1月から国際的な水準の能力を備えた選手の選抜とプレーシステムの開発を同時に追求してきており、現在90%程度完成された段階」と述べ、「これまでしてきたように、弱いチームよりは強いチームを相手に多くの評価戦を行い、弱点を補完してワールドカップに出場すると、1次リーグ通過は十分に可能だ」と重ねて強調した。



梁鍾久 yjongk@donga.com