2002学年度の大学修学能力試験(修能試験、日本のセンター試験に当たる)で、全体受験生のうち成績が上位50%に入る受験生の平均点数が、去年に比べて66.8点も下がるなど、予想以上に成績が大幅下落した。
修能の出題や採点を総括する韓国教育課程評価院は、上位50%に入る受験生の平均成績を100点満点基準で77.5±2.5点として、去年に比べて平均16〜37点は下がるものと予想して問題を出題したが、結局難易度を調節するのに失敗したと分析している。
また、大学入試での修能の割合を減らす目的で、修能9等級制を新たに導入した趣旨を活かすとして、教育人的資源部が総点基準累加成績分布表を公開していないため、受験生の進学指導に相当な混乱が予想される。
評価院は3日、2002学年度修能の成績を発表し、受験生71万8441人に成績表を個別通知した。
昨年66人もいた満点は今年は一人もいない。
評価院は修能9等級制による1等級(変換標準点数基準上位4%)は人文系344.43点、理工系359.17点以上で、2等級(上位11%)は人文系322.90点、理工系344.62点以上だと発表した。
全受験生の平均成績も400点満点基準とした場合、210.8点(100点満点基準で52.7点)と66.5点下落した。
系列別には上位50%の受験生を基準とした場合、人文系は272.6点と65.8点下落し、理工系は306.4点と49.6点下がった。人文系受験生の成績下落幅が理工系より大きかった。
領域別には人文系上位50%が平均84.1点と24.6点、理工系上位50%が平均88.6点と、21.8点下がった言語領域が成績下落の決定的な要因であることがわかった
また、△数理領域は人文系16点、理工系10.4点△社会探求は人文系9.8点、理工系3.9点△科学探求は人文系7点、理工系7.5点△外国語(英語)は人文系8.4点、理工系6.0点下がった。
修能成績の大幅下落で、2学期の随時募集合格者の中には各大学が決めた最低等級基準を満足させることができず、脱落するケースも続出している。
また、浪人の成績が在学生より人文系の場合は11.3点、理工系の場合は15.8点高く出て、今年の入試は「浪人旋風」が巻き起こるものと予想される。
入試専門機関はソウル大学の上位学科の定時募集の合格ラインを人文系367〜376点、理工系371〜379点と見込んだ。高麗(コリョ)大学、延世(ヨンセ)大学の上位学科の場合は人文系337〜360点、理工系345〜370点を取れば合格できるものと見ている。
李寅𨩱 inchul@donga.com






