コンサートを控えて最後のリハーサルまで終えたオーケストラで急に、大事な演奏者が一人抜けたとすれば、満足できる演奏は期待しがたいだろう。プロ・バスケットボールチームのモービス・オトモンスがまさにこのような状況に陥っている。
「カマキリ・シュッター」のキム・ヨンマン(29)がシーズン開幕直前に腰の故障で出場ができなくなった。9月の豪州転地訓練で初めて腰に異常を感じたキム・ヨンマンは、無理な運動でさらに症状が悪化した。骨盤の骨がずれて、腰の筋肉を痛めたため、当分ゆっくり休まなければならないというのが担当専門医のアドバイスだ。
キム・ヨンマンが「ベスト・5」から抜けたことでコーチやスタッフは頭を悩めている。キム・ヨンマンを中心にすべての戦術トレーニングと練習試合を行ってきただけに、その中心を失い、状況に対処しようにも適当な代替選手もなく、時間もないからだ。
キム・ヨンマンはどれほどの人物なのか。今季年俸2億7000万ウォンで、SKナイツのソ・ジャンフン(3億3000万ウォン)に次いで上位2位にあがるほど、最高の器量を持ち備えたスモールフォーワード、正確なアウトサイドショット、果敢な突破と多様な攻撃力を備えたうえに、優れた守備能力で攻撃、守備どれひとつそん色がない。
そんなキムがライン・アップから除外されたモービスは今季初めに3連敗を記録し、3勝3敗で5割の勝敗を見せている。新人のイム・ヨンフンと尚武から除隊したキム・チョンインなどが代わりを勤めているが、技量が落ち、モービスは傭兵に頼る単純な攻撃で苦戦を強いられている。パク・スキョ監督は、キムが正常なコンディションを取り戻し、チームに戻る日を指を数えて待ち望んでいる。
その間、物理治療とスポーツマッサージなどリハビリに努めていたキムは13日からウェイトトレーニングをし、徐々にコートに復帰する準備をしている。
17日の原州(ウォンジュ)・サムボとの試合や18日の蔚山(ウルサン)・トンヤンとの試合で復帰できるものと見込まれているキムは、「コートで走りたい気持ちでいっぱいだ」とし、「その間の空白を挽回するためにも一所懸命がんばる」と述べた。
金鍾錫 kjs0123@donga.com






